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2017-01-30 19:57:00
前回に引き続いて、今上天皇が努力してこられた「象徴天皇制の内実」を語り続けたい。今上天皇の努力を通して「国民の天皇」という共感が国民に育ってきたと思う。この「国民の天皇」という国民の思いは、当然のことながら、今上天皇一身でのみ醸成されるというものではない。皇后や御子も、つまり「皇室というご一家」が今上天皇を補佐しての努力も加わっている。国民感情は今上天皇というときに、皇室ご一家をおのずと想定しているのだ。ちょうど国民個々の自然の生活感情が「夫婦、子供」という自分たちの一家を自然の基礎にしているように。皇位継承というのは、現日本国憲法の下では、皇室ご一家が次の世代の皇室ご一家に継承されることを自然の想定にしていると思うが、いかに。つまり現皇太子が即位したときに新天皇のご一家が新しい世代の天皇ご一家ということになるとおもうが、いかに。★「男系長子相続」というのは、皇室の安定的存続のためにはたいへん非現代的な制度ですよ。これは、ひとりの帝王が次のひとりの帝王に継承されるという「在位問題」のみを課題にし、必ずや妻妾制度という、現在の国民感情がとうてい受け入れがたいものを暗黙に想定することになりませんか。★実際現皇室の努力は、天皇制は「ひとりがひとりに継承される」だけの話ではないことを自然のうちにしめしているのではありませんか。★ひとつ伺いましょう。現在の皇室典範は、妻妾制度を、きっぱりと否定していますか。