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2016-12-05 14:34:00
この12月-1月の日ロ国交交渉はまことに不透明である。もし日ロ国交が成って、ヒトとモノの往来が始まる場合、日ロ間の人の交流として最初に予想されるのは、従来長い長い年月の間に日ロそれぞれの都市間で「自治体外交」的に取り結んできた「友好都市」「兄弟都市」「姉妹都市」関係であろう。いまインターネットに載っている「日本とロシアを結ぶ兄弟都市」という題の記事によると、そのような関係にある諸都市は、日本側は古くからある関係は、「北海道と本州の日本海側に多く、逆に九州・四国地方に皆無」であると。その場合に対応するロシア側諸都市も、「ロシアの極東連邦管区、中でもサハリン州と沿海地方に集中」しており「沿ヴォルガ、北カフカスおよびウラル連邦管区には皆無」であると。ただ日本のいくつかの大都市はロシアのモスクワ-ペテルブルク線およびその西側に交流相手を定めてきました。 ★この「友好都市」間の交流がまず活発になるでしょう。そういう日ロの都市間で、まず1か月程度の観光ビザによる自由往来を協定したらいかがですか。★これは普通に旅行会社が扱うような観光や、日ロ提携企業が行うような「招待ビザ」、学術交流による特別ビザとは別の、市民的交流のためのものとすればよいのです。★その場合適当なルールを定めて、「他都市間の交流」にも参加できるようにしたらどうですか。★なにしろ今回の日ロ交渉は、非常に「国家的」かつ「大企業的」で、「地域間」「国民間」の交渉の性質はほとんどありません。とくに日本国側の態度がそうです。しかし長い日ロ交渉史は、「地域間」「市民間」交渉にも支えられていたはずです。交渉の大詰めで、特にご考慮願いたし。