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2016-11-22 20:19:00
2016年11月22日・火曜日 「孫正義氏、空前のプロジェクト」という既報は、いま日ロ両国で進行中と伝えられる「日ロ間領土問題」に、本来当然に予想されたところではあるが、日本のマスコミには最近全然現れていなかった「独特の視点」を示唆していることになる。★日ロ国交回復・極東ロシアの経済開発・日ロ領土問題解決という、目下日ロで懸案にしていることは、大所高所からいえば極東ロシアに近接する中国、韓国、も交えた国際関係の中に存在するわけである。★単純に日韓中が共同してかかわるロシア極東開発として考えると、経済発展中の中国の勢いが大きく、ロシアも日本も「中國に食われてしまうのではないか」という恐怖心が先に立つ。だから日ロは中国を入れないで考えようとする。(しかし事柄の温度差は単純なものではあるまい。)韓国が極東ロシア開発に「つんぼ桟敷」に置かれていることへの反感は、ネットの世界でも韓国から盛んに噴き出しているではないか。★ともかく日本は、中國と韓国をまったく関わりのないものとして脇に置いて日ロ交渉しているが、ロシアの態度は日本と同じではなかろう。★ソフトバンク社長は、日本出身の多国籍企業ではあるが、民族的には韓国に親しい。孫氏が中國・韓国・日本の「協調」を構想するのは少しも変ではない。★私の言わんとすること。日ロ国交回復・極東ロシアの経済開発・日ロ領土問題解決といういまの問題は、もともと中国と韓国と(なんなら朝鮮民主主義共和国もだが)が政治的・経済的にどうかかわるのかという問題点をまったく除外して考えられていたわけで、思うに日本はずいぶん極端な発想をしていたものだ。孫氏の発想はそこへ切り込んでいる。