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2016-11-22 14:49:00
2016年11月22日・火曜日 年末年始を先に控えて、日ロ交渉の観測は、意図してか意図しないでか知らぬが、このところマスコミの扱いでは困惑を極めている。いまの日本のマスコミの扱いなら、2か月後に何か日ロ間に起こることは決してありえないということになってしまうだろう。★ところでここにきて、マスコミに思わぬ「新事実」が現れてきた。「孫正義氏、空前のプロジェクト描き、北方領土のキーマンに」という記事で、「ポストセブン」が配信した。『週刊ポスト12月2日号』に載るはずの記事だという。★記事内容は、かのソフトバンク社長、孫正義氏が、ロシアのプーチン大統領の意を迎えて、サハリンで作られる(日本のコストの5分の1といわれる)電力を、海底電力線を引いて(6千億円もあればできるので、孫氏一個でも出可能だというのだが)これを東京に導き、日本に買ってもらうというプロジェクトである。孫氏はこのプロジェクトを中国や韓国にも広げて、サハリンの電力をアジアで消費するという構想のようだ。★この記事の言うところでは、プーチン大統領はこの案の実現を切望しており、これこそが真実の、「領土問題の切り札」なのだと。日本が買うという意思を表明すれば、この話はスムースに実現し、領土問題に決定的弾みを与えるだろうと。★記事はこういうことを言っているが、それが暗に言わんとするところは、私にもすぐわかる。このサハリン電力を買う構想に頑としてOKを出していないのがわが政治家と大企業であろう。同様のことはサハリンから天然ガスパイプラインを引く話についてもいえる。これも頑としてOKを出していないのが、わが政治家と大企業であろう。★そしてこの「記事」は実は新しくもなんともない・数か月前から進行していた話題だ。ただこれがいままで私たちの目には一向に触れなかったのも確かだな。強い情報調整がこれまで日本のマスコミにはたらいていたのだろう。こういう意味で日ロ外交が難しいのであろう。何層にもわたる利害の調整が難しいのであろう。