インフォメーション
2016-11-17 11:06:00
2016年11月17日 「北方領土を共同開発検討 日ロ両政府 漁業、環境保全想定」という記事が、北海道新聞発信、でネットに流れている。★「共同開発」という字面だと、「経済開発」のように聞こえる。しかし記事内容を見ると、「北方4島周辺海域で主権問題を棚上げした日本漁業の安全操業」という、従来も存在した枠組みや、「4島でのサケ・マス養殖事業」や、「自然保護分野での協力」と、具体的内容を局限している。ただ、日本側は、これに「元島民のビザなし往来」も付け加えたいのかもしれない。★この「主権棚上げ」の「北方4島共同開発」ということが、たとえロシア当局が理解しても、ロシア人一般には理解不可能だろう。それに反して、日本当局と日本人はよく理解するだろう。この「彼我の理解の差」が曲者だな。★そしておそらく世界のだれも、「こういうこと」を理解できないだろう。したがって、いろいろに理解するだろう。★この「リスク」を、どう考えるかだろうな。★それとも外交というものはすべてこのように灰色に解決する宿命なのだろうか。★この「インフォメーション」欄では、日ロ国交は語るが、領土問題を常に脇に置いていた。したがってその方針を踏襲する。つまり言ってみれば主権を「棚上げ」していたわけですね。