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2016-11-16 15:25:00
2016年11月16日『北海道新聞』32頁「駅廃止方針 無念の廃業」釧路から網走へ向かうJR線「五十石駅」がゆくゆく廃止されようとしている。この駅に近接する「旅人宿なかまの家」が、将来をはかなんで廃業しようとしているという記事である。おもうにこの民宿は、五十石駅という寂しげな駅をどれほど支えてきたことであろう(まあ、相互依存だが)。ここは北方領土とも近いところだが、いったんこの貴重な民宿が消えたら、再興は容易なことではなく、同様、いったん消えた駅の再興も容易なことではない。(いま北海道では、じつに多くの場所で、JR線が廃止されようとしている。JR線の廃止は間違いなくその地域の衰退につながってゆく。)★他方同じ『北海道新聞』12頁に、「観光振興、定住促進、ネットで人材育成」という記事が載っているが、これは政府肝いりで行う「インターネットを通じて観光振興や定住促進などの専門知識を学べる地方創成カレッジで、12月下旬スタートする」由。★この二つの記事の対比に打たれる。同じ安倍政権下で、同時に起こっているのだ。なんだろうね、この対比。せっかく定住促進していても、その片っ端から地方がしょぼくれてゆくのか。そんなところに定住して何になるのか。★政府が促進するこのプロジェクトを担当して、「専門家」として所得を稼ぐのは、どうせみんな都会の業者であろう。「地方のため」といいながら、これは都会に稼ぎをもたらす話であろうが。