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2016-11-16 15:04:00
これは2016年11月16日号『北海道新聞』7頁にのっていた、「トランプの米国」を批評する言葉である。★この言葉の意味するところは、こういうことになろう。過去4半世紀に進行したグローバリズムは、国際的には、先進国の中産階級を没落させて「下層中産階級」にしてしまい、そのうらはらに、新興国に若干の中産階級を勃興させた。★そうするとトランプ旋風の狙いは、このグローバリズムに強いブレーキをかけて、新興国中産階級の犠牲において先進国の下層中産階級の地位をなにがしか引き上げることにあろうと。★もしこの大局観に間違いがなければ、新興国から先進国にやってくる観光ブームに、いずれ強いブレーキがかかることになるかもしれない。などなど。★つまり、今言うところの、移民禁止は、その程度では済まない深さと広がりをもつ問題にひろがるのではないか。★米国が金利上げに強烈に踏み切れば、たちまち新興国は風邪をひいてしまう。(現に新興国の通貨安が始まっている。)効果ははじまればあっという間に実現する。ありうる変化を、あまく見ないことだ。