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2016-11-13 14:54:00
このほど「ロシア極東の港湾整備へ融資検討」という題で、朝日新聞デジタルからヤフーニュースに提供されている記事は、極東ロシアでの日本の経済協力として従来報じられていた一連のニュースと、少し、ニュースの性質が違っている。★ここで言われる「港湾整備」は、これまで話題になったことがない第2シベリア鉄道の、サハリン北部と接する「ワニノ港」についてのものである。ここに第2シベリア鉄道線によって内陸から運び出された「鉱石、石炭など」の鉱産資源を海外に輸出するための港湾設備の整備が話題である。★四半世紀前、北海道とロシア共和国が自治体外交を行っていた当時、「シベリア鉄道の整備」という話題はたいていがこの「第2シベリア鉄道線」に関するものであった。★もしこの第2シベリア鉄道線の開発を中心に話が運ぶ場合には、韓国も中国も無縁で、ことは日本に関する極東ロシアの開発となろう。★この融資対象のロシアの「港湾会社」は、極東だけ受け持っているわけではなく、ロシア全土の港湾にかかわる。★ロシアの外国貿易をファイナンスするロシア側外貨は、資源が主体になるが、天然ガス以外の「鉱産資源」はこのワニノ港から搬出することになろう。★じっさいにそのようにして、「北海道海外炭」という会社は、ワニノ港から積み出したロシア産石炭をよく買い取っていた。(この石炭は苫小牧港に陸揚げされ、北電の火力発電に使われた)★この石炭陸揚げというのは、石炭運搬船と陸地の石炭貯蔵施設の間に、(一見まるで渡り廊下のような)機械的なベルト組織を用いて、時間はかかるが無人で石炭を陸揚げする。ただ、夾雑物がどこかに引っかかってベルトが止まった時に、その夾雑物を人手で取り除くのが面倒なほかは、自動組織である。(これは旧聞に属する話。)