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2016-11-02 11:28:00
「サハリン-東京湾パイプライン構想」という題で、産経新聞のニュースがヤフーニュースに流れていた。日本の日ロ経済協力担当大臣が、明日この案を携えてモスクワで協議するというのだ。★サハリン北部で採れる天然ガスを、パイプラインを敷設して北海道(稚内)に流し、この天然ガスのパイプラインを、稚内-札幌-苫小牧-噴火湾海底を経由して-函館-青函海峡海底を経由して-青森県に渡し、東北地方太平洋沿岸にパイプを引いて東京・首都圏に到達させるという案は、以前から何度も取りざたされていた。★この「サハリン・東京パイプライン構想」が、今秋切羽詰まっている日ロ外交交渉の「目玉商品」として、現実に日本政府からロシア政府に対して提案されようとしている。★領土問題が「2島+アルファ」で当面決着して、日ロ国交回復に向かう段取りの「目玉商品」としてこれが使われようとしている。★この案が成立するということは、ロシアのサハリンで発掘される大量の天然ガスを、今後長期間にわたってしかるべき価格で日本が買い取ることを意味し、ロシアに膨大な外貨収入が約束されることでもある。★それは当然にロシアに資金力、購買力を与える。日本が将来輸出する商品の確実な対価となる。★また元来エネルギー資源に乏しかった日本にとっての、安定したエネルギー政策の可能を意味する。★むろん日ロ国交回復ともなれば、隣国であるから、しかもほとんど境を接する隣国であるから、それが長い間国交がなかったのだから、噴出するようなヒトとモノの交流が起こるだろう。しかしここで稿を措いておく。★パイプは青森県で裏日本にも分岐させうる。あとは裏日本側の政治・経済地理の問題だ。