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2016-10-27 23:37:00
10月27日・木曜日、札幌ドームに天変地異が起こった。日本シリーズ第5戦。日ハム対広島、2勝2敗で今日の決戦。この後舞台は広島に変わる予定。日本ハムは5対1で勝利して、優勝に王手をかけた。投手は加藤。★1対1で9回の裏へ行き、ツーアウト満塁で打席に立った日ハム2番の西川左翼手は、なんと満塁ホームランを右翼席に打ち込んで、サヨナラゲームとなった。★こんなことは空前絶後とでも驚天動地とでもどう形容しても足りない。日本の歴史の中で同様のことは今後二度と起こるまい。もちろん西川選手のホームランと同時に球場挙げて騒然となったが、気が付きましたか、日ハムの大観衆は、勝った時に揚げようと手にして待ち構えていた風船を挙げるのを、忘れてしまった。それほど意外だった。★打った西川選手は、感想を聞かれたときに、「自分でも何が起こっているのかわからなかった」(むろん打つと同時に右手を挙げていたから、ホームランだとは知っていたのです)。そして叫んだ。「4万人の大観衆の皆さん。これから一緒に広島へ行くぞ。」(これじゃ、パイプバイパーだね。将にトリックスターに由来する西洋風の民話だ。とうとうみんな広島へ連れてゆかれることになった。)それだけではありません、西川は「俺のために日本一になれ」と墨書きした武田勝のシャツを着てお立ち台に現れたから、今日の試合は自ずから「武田勝引退試合」の格式を持つことになってしまった。引退試合は黒田投手だけのためではないのです。★私は日本ハムの勝利を今日早いうちから予感していました。2回に満塁で中田がホームに向かい、ホームから追われて戻って来たとき、3塁ベースにはすでにレアードが入っていました。それなら中田は3塁より前で憤死していればいいのに、3塁ベースへ戻ってしまったので、審判はレアードの方にアウトを宣告したというプレー。そして、3回に2塁手田中が1塁から走ってきたエルドラドをアウトにしたが、エルドラドが巨体を2塁ベースに転がしてきたので、まるで牛若丸のように(ないしは舞の海のように)ひらりと空中を舞ったが、おかげで1塁には送球できなかったプレー。私はこれらのプレーに、「トリックスター始動の予感」を深めました。そして極め付きがこの9回裏の西川の満塁ホームランですね。(この場合なにもホームランを打つ必要はなかった・ヒットで十分だった)それが満塁ホームランになってしまったところに、「道化役」西川の面目があった。★トリックスターの大本尊が(ものにたとえるなら)栗山監督の稲荷大明神だとすると、いままで「大道化役」の狐は大谷だったが、ここに西川がそれに並んで「大道化役」の狐として現れた。(狐は稲荷大明神のお使いなのです)今年の日本シリーズのシリーズ男は、西川選手ですね。よし、日ハムは日本シリーズを取らせてもらうぞ゛。