インフォメーション

2016-10-15 10:34:00
日ロ関係の21世紀(15) 北方領土問題 北方領土が帰ってきても、日米安保適用外という条件をロシアがつけざるをえないということが話題になっている。(いまさら話題にならなくとも、もともとそういう問題が付きまとっていたのはお互い承知だと思っていたが、なぜいまごろ話題にするのだろう。)日米安保条約があるのでどうしょうもないということであれば、つぎのような解決が必要だと思うが、日ロ間の話題にしたらどうか。★領土返還は請求しない。ただその土地を日本人が多く住み、日本人の手による経済開発が精力的に推進される地域とするのであれば、「開発期間(これは相当の長期に及ぶだろう。99年といいたいが、50年ではどうか。)」中ここに日本人の自治権を設定すること。★そしてこのような範疇ならば、その地域を北方領土とかに制限する理由はない。サハリン南部(ここにシベリア鉄道延長線を敷く)やその対岸の沿海州の一部、千島列島全体、も候補にしてよい。主権はロシアに残し、いわば「一国二制度」の香港に近いものを考えるのである。★一昔前はこれは「租借」という制度であった。しかし今日の国際政治では、租借が昔と同じ意味をもつかどうか疑問である。香港方式のほうがいいのではないか。★日本側は別に領土権主張自体をおろす必要はない。ただ、現実には、極東ロシア開発のための隣国としての経済協力の前提としての「一国二制度」の要求とするのである。