インフォメーション

2016-10-11 14:53:00
日ロ国交回復後の青写真(5)  これは補足です。「江別市」を話題にしたが、本州の人は地名になじみがないでしょう。本州の人は「野幌町」がそこにあるというと、気が付かれるかもしれない。「ひょっとして、あれか」と。ええ、村上 龍『希望の国のエクソダス』文芸春秋、2000年、に出てくる「野幌」です。この小説は、全国の中学生のうち80万人が、現在の中学校のありように不満をもって登校しなくなってしまったという「問題小説的フィクション」です。やがて彼らは「希望の持てる国」を自ら作ろうと大挙北海道に移住を決意し(北海道を選んだ理由が、「湿っぽい梅雨の季節が嫌いだから、北海道には梅雨がないから」だというんですが)彼らが居を決めた場所が「野幌」という架空の場所ですが、そのイメージに取られているのが確かに「野幌町」であり「江別市」です。そしてその付近の町村です。小説の描写にはそのつもりで読むと思い至るところがあります。野幌町の(正確には野幌若葉町の)酪農学園大学のようすなども風景としてうまくもりこまれていますね。★「希望の国」として「野幌」を選んだ中学生たちは、「北海道では下の人が上の人にへつらうことがない」としているくだりがあります。私も確かにそう思いますよ。★現実の江別市は実は惨憺たる面もあります。数年前江別市立病院の医師が全部逃げてしまって、市はその状態を回復するのに大変苦労しました。地価はもっか二束三文ですから、年内に100坪か200坪買っておきたい本州の人はどうぞ。なお私のアイデアは事実無根ではないので、あれは故町村信孝衆議院議員の「石狩港と江別市を循環鉄道で結ぶ」という町村構想でした。(いまじゃ町村氏の後継者ですらすっかり忘れているかもしれませんが)★ なお、この酪農学園大学の東北の角に、理工学院という測量を教える学校があったのですが、経営不振でつい最近生徒募集を停止し、現在「売り物」という看板を出しています。夢のある本州の事業家で、この学校を敷地ぐるみ買い取って来るべき日ロ国交回復の暁にはここに「ロシア語学校」を作ろうという方がいませんかね。いまなら電話一本で商談に入れるでしょう。しかしもう数か月たったら、よほどの馬鹿でない限りここを二束三文では売らないでしょう。★むろん道内の人が買ってもいいわけです。ほんとうは酪農学園が買えばいいのにね。ここを留学生センターに使えばいいのに。ロシア共和国から酪農を学びに来る学生をここに置けばいいのです。(ついでに北大の新渡戸計画みたいに、ここに日本人の学生でロシア語に習熟したい者を入れておけば、いい教育効果があがるでしょうに。)歳月は人を待たず。