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2016-10-11 11:55:00
日ロ国交回復後の青写真(2) 日ロ国交が回復した場合、モノとヒトの出入りが始まる。国交がない状態でも、もちろんそれなりのモノとヒトの出入りはあった。しかし国交がなければ、モノとヒトの移動は大変な面倒を伴う。とくにロシア共和国は、中国ほどではなくとも、官僚主義の強いところで、やれ書類、やれ取り締まりと、大変な隔壁が築かれている。もちろん国交が回復しても官僚主義の煩瑣が消えるわけではないが、国交のない場合に比べればやはりその自由度は雲泥の差であろう。★モノの移動。日本からロシアー向けて大量の製品が日常不断に輸出されることになるだろうが、圧倒的に多くの商品がロシアの中心地向けに、そしてある部分が極東ロシア向けに、ということになろう。日本海側の新潟港(新潟東港の意)、博多、北海道の石狩・小樽。ロシア中心部向けの貨物はコンテナ化されて、ウラジオストークに運ばれ、シベリア鉄道に乗る。ロシア極東部向けの荷物はもっと小型が多く、日本側発送港は北海道の日本海側の諸港、稚内、留萌、石狩・小樽、岩内などにも集まるだろう。この物流によって東アジア従来の港勢に明瞭に変化が生じる。従来釜山など韓国の港が日本の港より勝っていた状況が修正される。★ヒトの移動。観光、ビジネスなど、ヒトの出入りが盛んになり、多くは空路をとる。北海道の場合、新しい空港を日本海側に設ける機運が高まるであろう。石狩に設けるのが適当と思われる。(札幌市に丘珠空港というのが北区にあるが、大規模な使用には堪えない。)ロシアと日本の大学提携がすすみ、相互に大量の学生、研究者の交流を行うようになるだろうし、日ロ都市間交流(友好都市協定がある場合は特に)も盛んになるだろう。