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2016-10-04 13:05:00
日ロ関係の21世紀(6) 日ロ領土交渉と日ロ経済協力。こう主題が決まっていて、しかも現に両国首脳が交渉酣に入ろうとするというのに、その領土が所在する北海道、両国の協力が境を接するハズの北海道では、これほどきょとんとしていたという験しはなかったろうと思うのです。ソ連邦最後の大統領になったゴルバチョフが領土交渉で来日するのではないかとなったときなど、北海道の騒ぎようはたいへんなものだった。★今回領土は切り離して別件になっている。経済協力といってもなにやら非常に大味で、日ロ大企業同士という色合いが非常に濃い。北海道の草の根交流も中小企業の寄与も元島民の思いとかも、今回はすっかり棚上げされている。これでは北海道は「横でじっと待っていなさい、そのうち出番もあろうから」と言われているようなものです。そして実際にここまで(1)から(5)までに書いてきたような大局観なら、何事かが進展すれば北海道にもなにかきっと出番があるのでしょう。(皮肉ではなくて)★北海道の者はこれまで何十年間も、何度も何度も空手形をつかまされてきたのです。話が進展すれば北海道もこういう刺激を受けるという観測や計算には事欠かない。そりゃあがらりと変わるでしょう。しかし何度も騙されてきた。今度という今度は、現実をすっかり変えて見せてねという思いで、「知らんぷり」をしているのです。道民どうしではそれがよくわかる。★いま北海道で、中央の意見具申を受けているのは、大地の鈴木さんだけじゃないの。これが半世紀の領土返還運動なるものの幕切れだとしたら、北海道はかんかん踊りを踊っていただけでしょう。(いや、踊らされていたのか)。まあこのくらいにしておこう。