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2016-10-03 22:30:00
日ロ関係の21世紀(2) 日本は長い間連合軍に占領された。もう占領されるのは嫌だ。今度は占領するほうに回りたい。そう思う日本国民がいてもおかしくはない。★しかし武力占領は穏やかではない。国連憲章もそのようなことは許すまい。しかし別の権力手段がある。「平和的」で「合法的」な権力手段である。★日本には幸い強力で国際的な大企業群がある。大企業が相手国に進出して平和的に相手国の業界を牛耳ればよいのだ。現にその手で、大量の日本の大企業がイギリスに進出しているではないか。イギリスは「ウインブルドン現象」と称して、資本自由化により大量の外国企業にイギリス本土を、とりわけ首都ロンドンを、明け渡すに至った。その結果イギリスが繫栄したと言って喜んでいる。★アメリカとメキシコの関係など、ひどいものだ。よく知られているとおり、アメリカの主要な諸費者向け製品が当然のようにこの「革命の国」メキシコ中にあふれているが、ただメキシコ人のエゴをなだめるために皆「メヒコなにやら」というメキシコ名になっている。あたかもメキシコ人の製品という体裁をとるのだ。★いま発想を変えて、領土問題はちょっと横に置き、日ロ政治経済協調を図ろうと両国の首脳が考えた。ロシアは名だたる国家資本主義的国家だ。日本もまた歴史的にはたいへん国家的なのだ。日ロ大資本の融合、内容的には日本の大企業がロシアの大企業に「参画」し、ロシアにおけるロシアの事業をロシアの会社の名前で、ただし内容的には日本の大企業が牛耳って、実行しようという関係を模索中であろう。安倍氏がいう経済協力分野はヒントだけで、内容は日ロ大企業が提携する前提としてのインフラ造りだろう。民進党もきくならそういうことをきけばよい。新聞記者ももっと具体的ニュースを、あらゆる手段で探ったらよい。もっか国民はつんぼ桟敷だ。★そもそも隣国で半世紀も国交がないのがおかしい。