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2016-09-15 18:11:00
『徒然草』第75段 要約「閑居生活の意義」、初段「つれづれわぶる人は、いかなる心ならん。まぎるることなく、ただひとりあるのみこそよけれ。」わぶる・つらく思う、まぎるることなく・心が。 二段・心がどうまぎれることがあるのかという実例を述べている。「人に交はれば、言葉、よその聞きに従ひて、さながら心にあらず」よその聞きに随ひて・他人の耳に逆らわないようにと、心にあらず・わが本心ではない。★ そんなに「風」ばかり読んでいて、何が楽しいものか。 三段・「いまだ誠の道を知らずとも、縁を離れて身を閑かにし、しばらく楽しぶとも言ひつべけれ。」という兼好の結論は、ゆかしく伺った。しかし「生活・人事・伎能・学問等の諸縁をやめよ」とは、つらい仰せかな。★ 兼好さん自身が、これを思いきれるものだろうか。★ ただ、人交わりを嫌う心は、よく理解できた。