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2016-09-15 17:23:00
小西さんは平安朝の女性の着物の場合より、ずっと簡単に男性の着物を扱っている。それでもフオマルウエア3点、束帯(そくたい)、布袴(ほうこ)、直衣(のおし)を指摘する。それに対する普段着は、狩衣(かりぎぬ)。★狩衣というのは、その上着がふわっとした「狩衣」、ズボンにあたる「指貫」(さしぬき)を穿く。帽子が「烏帽子」(えぼし)。靴が「浅沓」(あさぐつ)。普段はこの服装でいたのでしょうね。★ 「束帯」。衣冠束帯というぐらいで、これがもっとも正式。ふわっとした「袍」(ほう)上着、それに表袴を穿いている。殿上人の地位をよく表したのが冠であろう。冠の紐、嬰(えい)も身分によって色が違った。★「布袴」。ズボンは「指貫」。★「直衣」。ズボンに指貫を穿き、単衣の上に衣、その上に下がさね、その上にふわっと直衣。★袖はすべて広袖。下着は単衣(ひとえ)。★ 寝るときはどうするかも、小西さんは書いていた。平安時代は、フトンなどは使わなかったそうだ。褥(しとね)という薄いマットレスを敷き、着物を脱いで単衣だけになり、今脱いだ着物をかけて寝た、という。★ この平安朝の寝室の有様は、わがアイランドコーポの夏季居住者の寝方と非常に似ているような気がする。実に古式豊かな生活ということになろうか。ほかに現代は、タオルケットあり、毛布あり、シーツもあり、9月のようにちょっと気温が下がれば薄い布団を仕入れているかもしれない。それに最近は100円ショップ・ダイソーで、枕カバー100円、枕の中身数百円で売っているようになった。このダイソーの枕カバーはやや大きめで、緊急の場合には座布団を二つに折って中身にするとちょうど都合がよい。(枕カバーの大きさの見当がつくだろう。ただ、柄がお気に召すかどうか。)