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2016-09-14 11:57:00
野球の試合にはその試合ごとにドラマがある。私たちはそれを楽しむ。それにしても、ドラマを描き出して発表するには、それだけの力量が必要だ。観客が「すごいドラマだ」と感じても、そのドラマを正確に他人に伝えるのはなかなか難しいと言っているのである。試合の次の日の新聞を見ると、とても具合よく、かつは正確に、ドラマが伝えられている。現に観戦したのであれば、ドラマの感激が再び蘇る。日本ハムは北海道民に、こういうものを見る楽しみを与えてくれた。(むろんその時々に相手になったチームも。)★ 『北海道新聞』2016年9月14日号20ページ。昨日の日ハム、オリックス戦で勝ち越し点を挙げた日本ハムのショート、中島卓志選手の武勇伝が写真入りで語られる。中島選手はこの日のヒーローになった。★ 7回裏の同点、2死2塁のチャンス。日本ハムはここで1点取って終盤に持ち込みたい。逆にオリックスはそうはさせたくない。バッターは1番西川、よく当たっているバッターでこの日も調子が良い。そこでオリックスは西川を歩かせ、2番の中島との勝負にしようとした。★ 中島選手はふだんはあまり当たっていなかった。よくファウルを打って粘る選手として知られていたが、そのファウルも、相手の投手にたくさん投げさせるためと、あわよくば4球を稼ぐためである。いざというときにヒットを打つイメージは小さかった。★ それだけに中島選手は、いざというときにヒットを打つことを絶えず考えていたのであろう。★ どの野球選手にもそういうことはあるかもしれない。しかし今の日ハムが、選手こぞってそのような気合が特に入っているというわけだ。がんばれ、日ハムファイターズ。