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2016-09-10 09:40:00
9月10日・土曜日 今朝テレビをみていたら、このような「解説」が流れた。★ いわく、最近4つほどの台風の日本への襲来は、(それにつづく低気圧の、北海道への襲来もあったが) 近年にない異常な現象と共に起こった。★ その異常な現象というのは、台風というのは、普通はフィリピン東方海上によく存在する「モンスーンの渦」が発生源で、フィリピン東方からかなり時間をかけて、まず沖縄方面にやってくるのだが、この「モンスーンの渦」が今年の夏は、本州のすぐ南の海上に起こっていたため、4つの台風はみなそこから発生してまず日本の関東・東北に来ることになった。★ そのために、台風が発生してから日本本土に到達する時間が非常に早かったというのだ。(それは確かにそうだ) ★ 「だから」この台風が「低気圧」に変化して北海道に来ることになる、その「低気圧」が意外にも大規模の大雨と土砂災害を伴うようになるのは、「異例」だと暗に言っているように聞こえる。気象専門家は、日本語の使い方にも常々留意されたい。この「解説」では、道民にたいする言い訳としか聞こえない節があるからである。★ つまり、今度北海道にきた台風崩れの「低気圧」は、「今回限りの異常な現象だった」と言っているようにきこえるからである。万が一そうだとしたら、なぜ「事後的」に警告したり、解説したりするのではなく、専門家はもっとよくわかる仕方で、もっと早く、北海道民に警告しなかったのか。「異常な」低気圧が、立て続けに来ますよと。★ なおなぜ今年このような「モンスーンの渦」が日本に近い海上に発生したかについては、いまは憶測以上のことはできないそうだ(科学的知見というものは一般にそうだ)。