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2016-09-04 00:43:00
小西甚一『古文の読解』旺文社、昭和51年、という本も持っていた。インターネットで「小西、古文読解」と引いたら、「小西甚一『古文の読解』復刊に際して/金田一秀穂」という文が出ていた。要するに、「受験参考書として書かれたが、これ自体が立派な古典読解の入門書だ」といっている。★ それなら今買った三省堂『古語辞典』とともに、古典読解の入門書として併読しようと思った。小西さんは、面白い注意を加えている。本書をゆっくり読めというのだ。「この本は、普通にゆけば毎回一時間か一時間半ぐらいの単位でひとつの話をまとめており、全部で87回の予定」(9頁)というのだから、気の短い受験生は卒倒してしまうだろう。しかし、なるほど、そうかもしれない。1回分を読みながら辞書をひいたりいろいろしていると、結構それぐらいにはなる。それでゆこうと、決めた。★ だから小西『古文の読解』副題のように、掲載しますからね。次回が、第1章「むかしの暮らし」-「平安京のおこり」となりますからね。原文では一回分が2-3ページぐらいのものだ。序文で著者は、自分は具体的にはどういうことか、を重視するという。それなら当時の地理環境や生活環境の理解は欠かせないはずだ。(アメリカの大学のアメリカ史の教科書は、まず開巻何十頁にもわたってアメリカの地理の説明があるよ。もっとも、アメリカの地理をよく知らないアメリカ人大学生にはよくお目にかかるが。) なに私は古文の解説書など書くわけではなくて、ただおしゃべりのネタにしているだけだ。★ インターネットで引くと いま古文読解で評判なのは元井太郎という人らしいが、私はしばらく小西甚一と付き合ってみよう。