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2016-08-31 00:18:00
8月30日現在。ロシア大統領プーチン氏が、12月に我が国を訪問する予定だというニュースが、今日、時事通信社から流れた。ロシア当局は、同時に、我が国の安倍首相との首脳会談がウラジオストクで9月2日に行われる、と報じている。★ 実はすでに7月21日付で、NHKオンラインは、「日ロ関係、ロシアの思惑は?ロシア経済発展相インタビュー(キャッチ!ワールドアイ)」という記事を発表しているが、この記事の中で、ロシアの経済政策の責任者、ウリュカエフ経済発展相が述べていることが、すでに日ロ両者の今後の交渉のタイムテーブルを相当に立ち入って示しており、今回示された「安倍首相9月訪露」「プーチン大統領12月訪日」は、そのタイムテーブルが動きだしたことを示している。★このNHKオンライン記事で、「北東アジアでは日米中露の4か国の相互関係が重要です。日本とアメリカは同盟国、中国とロシアは戦略的パートナー、日米と中國は対立しながらも重要な貿易パートナーです。米露は対立しています。その中で日露は、『良くもなく悪くもない』関係です。日本は8項目の提案をすることでこの『良くもなく悪くもない』薄い日露関係を転換させる。ロシアの底上げは日本にとっても利益になる。つまりウインウインの関係を築けるという日本の側からのロシア関与政策の表明です。日露が関係を強化すれば、それぞれの米中に対する立場を強めるとともに、北東アジアを安定させるという地政学的な思惑があるのです。中国が台頭し、アメリカと対立する中で、日本との経済協力はロシアにとって安全保障上の意味をもってくるのです。」(ウリュカエフ氏)と述べられていることは、日本がかつておこなった「8項目の提案」をロシアとしてはこのように前向きのものとして受け取ったということを示しており、今回の日露両首脳の会見の具体的な討論対象となることが明らかである。★ 私が以前書いたように、じつは4島返還だけが問題なら、その4島の見返りに提供できる経済協力など、たかが知れている。もしロシア共和国が「もっともっと大規模な」(たとえば、シベリアに第二の首都モスクワを作ることに日本を全面的に協力させるとか)経済援助を期待しようというのなら、日本のロシアへの「関与」は「相当のものでなければなるまい」(としてたとえば、サハリン州租借、などと書いた)。真に必要なのは4島ごときではなく、もっと大規模な何事かであるのではないか。★ ロシアの置かれた国際的立場は、いまもっとも貧しい。そう日本側が政治的に判断するがゆえに、ロシアとの交渉に可能性ありと踏む。しかしよくよく考えてみたまえ。じつは日本の国際的立場も日本国内にいる人々が想像しているほど「最強」などというものではない。本当に日本の側に立つ国が、世界中どこかにあるのか。ロシアもまた、日本がいまじつは貧しい地位にあると読んでいるのである。私はどちらも真理だと思うよ。それを心の底から両首脳が認め合えば、21世紀に金字塔となるような素晴らしい関係の基本が築けると、私は思うよ。どうだろうご両所。