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2016-08-16 12:51:00
ただいま配達されたばかりのТIМE誌、8月22日号は、「日本の天皇が早期退位を示唆」(6ページ)という報道をしている。老齢と健康上の理由による天皇の早期退位希望のニュースが、3つの波紋をひきおこしている、として、つぎの3点を挙げている。★1 天皇の生前退位となれば、日本は戦後国制のありようを国会で改正しなければならなくなるが(皇室典範改正のこと)、日本の保守主義者たちはそれに憤慨するだろうし、だから安倍首相は、「次にどうしたらよいのかが難しい」というのだろう。★2 皇室典範改正の議論が、皇位の男子相続制の是非をめぐって活発になるに違いない。現皇太子の10歳代(13歳から19歳までをいう)の娘は皇位に就けないで、皇弟の9歳の息子(現皇太子の甥)が現皇太子の後嗣になる、ということになってしまうからである。★3 天皇に国事を語る資格はない。しかし、天皇の談話は、安倍首相が日本国憲法を改定して、日本が平和主義から逸脱するよう考慮している、同じ時期に行われている。天皇の行動は、日本国憲法の一層過激な改定に抗議するような、象徴天皇の静かな抗議ではないか、と見る者もいる。★// 天皇生前退位に、あからさまなコメントをすると、ТIМE誌のこのような文になるのであろう。天皇生前退位の意向について、中国と韓国のメディアが示した反応は、このТIМE記事とほぼ同様であった。