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2016-08-06 09:54:00
8/5の日ハム、対ソフトバンク3連戦の初戦で、敗北。2対3.。投手有原は結構好投した。私は以前、日ハムを「トリックスター」と特徴付けたが、この呼称はどうもあらぬ誤解を招きやすい。私が言っていること自体はごくまともな議論だし、私は日ハムを最高に評価しているつもりだが、トリックスターの字面のみにとらわれると、あまりよく思わない人も出てくる。今後私は「妖精」、「ミラクル」のような言葉を使うようにしよう。「ミラクル日本ハム」のように。「道化」というより、「妖精」といったほうが、聞こえもよかろう。★ どうもここ数日、日本ハムの勢いに陰りがある。どうしてもその理由を考えたくなる。私は中田翔選手が事態のカギを握っているのではないかと思い、ネットの上で中田翔選手について丁寧に閲覧してみた。そしてその結果に驚いた。これは日ハムに所属してはいけない選手なのではないか。あたかも「小清原」の趣のある典型的「マッチョ」選手である。おそらく日ハム以前の梨田監督とその傘下にあった多数のコーチ群(この梨田コーチ群は、新監督栗山のキャラクターを不満として、一斉にオリックスに去った。のち一人だけ日ハムに戻ってきた)であれば、このような中田選手を「制御」する「力」があったのかもしれない。日ハムの現容では、中田選手を「力」で「制御」できるキャラクターがいないのである。★ 私は思う。たとえ今後15連勝の再現ができないとした場合でも、日ハムには「ミラクル日ハム」の優れた力量が健在である。ここに「ミラクル日ハム」の優れた力量の特徴を批評してみよう。第1の特徴が、近代的・合理的野球。前前監督ヒルマン氏がその嚆矢をつけた「チーム野球」。野球はチームで戦い、得点を競うゲームである。彼我数本のホームランの応酬がゲームの中心になるというありようは、野球本来の姿から言えば邪道ではないか。平凡な者9人が力を合わせるゲームではないか。バント、走塁の重視という当然のことが、ヒルマン監督の指導で今更ながら再認識された。投手の投球100球程度で替えるというやりようも、ヒルマンが強調して以来定着した等々。凡人9人の協力という観点から言うと、各個人の能力はいろいろなキャラクターがあって性質が違うのも面白い。これを組み合わせるのは監督のさい配である。(いまや日ハムには、「非凡な凡人」プレーヤーが揃っているようになった。)そこからミラクルが生まれる。そこへ大谷選手という超スターが現れて、チームの中にうまく組み合わされたのも、「当然のミラクル」だな。★ さて、中田選手。まったく不協和音を奏でかねないスターだが、これが「自律性」(近代的チームとしてはあくまでこれに期待したい、いよいよだめなら、チームを去るしかあるまい)を発揮することに期待したい。「どうすればよいかは、中田翔自身が、一番よく分かっているはずだ」。どうだろう、栗山さん。これもまた人生だ、もうちょっと見守っていたらどうだろう。幸い8月6日のソフトバンク戦では、ホームランを打って2打点稼いだ。中田なりに自覚が進んでいるのだろうか。