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2016-07-11 22:57:00
『北海道新聞』2016年7がつ6日号、4ページに載っている「土地賃貸や資産リスク管理・北大、政投銀と協力協定」によると、北大は財務基盤を強化し、かつ研究資金等調達のために、日本政策投資銀行(日本開発銀行と北海道東北開発公庫が合併した機関)と協力して、俗にいう財テクを大掛かりにおこなおうというわけだが、従来行っていた40億円の自己資金を運用する取引以外に、北大のキャンパスを利用した不動産事業も行おうというのである。「高度の商業開発に門戸がひらけないか」とか、「駐車場以外にも賃料を得て民間に貸し出せないか」とか、その具体的内容についてはいやに抽象的なことしか書いていない。だから市民が勝手に空想するしかない。そもそもこの辺の位置は、地下鉄駅からも、汽車の桑園駅からも、徒歩「15分」と、地下鉄の1区間ぐらい離れている。ここに単純に20階建てのビルを建てても、借りる者はいないだろう。ただし、北大生および北大教職員が居住する場所として考えるのなら最高の場所である。また外国人のための高度の宿泊・滞在施設としても適当であろう。北大生協の不動産事業を全部ストップして(そもそも大学生協が賃貸業を行う理由が、元来あったのか)これを北大直営の施設に振り替えればよい。全学学寮化して、教育的目的による学寮経営とうたえば、もともと米英の有名大学はたいてい全寮化しているのだから、大義名分はたつ。それに北大は数年前から「新渡戸計画」といって、学生が外国人と協力して研究できるよう・かつはグローバルな実業社会に進路を容易に求められるよう、特定の学寮居住をもって学生たちの日常の英語力の飛躍的向上の手段としていたのではなかったのか。さらに北大の教育と有機的関係のある民間機関にも積極的に場所を貸したらどうか。いろいろあろうけど、私はあえて各種学校や有力な予備校をここにおいたらどうかと思う。(この恵迪寮付近の現実のにぎやかさは、現在であれば競馬場の付属設備でも作るという程度でしょうよ。)北大内部だけで語学を考える必要はない。助けになりそうな機関を北大内部に呼び込んだらよろしい。むろん外国の機関を入れてもよい。ただ、しかし、キャンパスプランは一度策定して動き出してしまうと、もとに戻すことは非常に難しい。
ただ、いえることは、北大キャンパスの不動産開発が進むのなら、それと並行して、現在の桑園駅の北側の地域、従来はアクセスの悪い競馬場があったというだけの場所、この地域が急速に発展し、いずれ北大キャンパスを挟んで東側の地下鉄南北線沿線地域と円滑につながる日が来るような気がする。伝えられる北海道新幹線が札幌に到達する前に、このように、札幌駅北側と桑園駅北側を発達させておいたらよかろう。
私はいつの日か、万年変わるまいと思われていた札幌駅北側の不動産事情が、北大の大掛かりなキャンバスプランによって一変するときがくるだろうと思っていた。