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2016-06-03 20:30:00

北海道大沼公園近くの町で、七飯町(ななえちょう)で5月28日に行方不明になった小学校2年生の男子生徒が、6月3日朝、隣町の鹿部町(しかべちょう)の自衛隊演習地内の小屋で無事発見された。

この小屋は自衛隊のかまぼこ型の小屋で、自衛隊員50人が宿泊できる広さがあり、その中に置かれていたマットレスにくるまり、小屋の前の水道の水だけを飲んで過ごしていた由。行方不明になった地点からこの小屋までは10キロぐらいあるが、5月28日のうちにそこへ移動していた模様。この間6日ほどの捜索活動は、行方不明になった地点を中心に行われていたように思われる。7歳の少年にこれだけの行動力と生命力があったというのは、ありがたい驚き。

このニュースは全国的となり、ネット上でも驚くべき多数の人々の関心を集めた。書き込みの半分は、なにしろこれだけ長い間少年の音沙汰がなかったから、戸惑いの声であったと思う。他人を信じ、己を信ずることの尊さが、お互い、身に染みてわかったのではなかろうか。

本州の人であれば、北海道地図をご覧になると、函館市の上のほうに七飯町があり、そこは大沼国定公園の東である。その位置から地図は右のほうにぽっこり膨れていて、駒ケ岳と鹿部町がすぐわかる。少年が発見された小屋は、函館本線鹿部駅に近い。

実は私も、幼時に、家族を心配させたことがある。私は当時国民学校1年生で、8歳。3月末に父と祖父の蕨刈りに同行し(3つ下の妹も伴っていた)、大人二人が深山で蕨刈りをしている間に、はぐれてしまった。場所は土岐郡の広い山中であった。私は妹を伴って独力で家に帰ったところ、やがて大人二人が帰ってきて、大いに叱られた。二人ではとうてい探しきれないので、消防を頼むしかないと帰ってきたと言っていた。不徳の至り。妹はこのことを、いまでは全然記憶していない。

それにしても大和(やまと)君、よかったね。