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2016-05-16 15:42:00

日ロ領土交渉は急速に進展して妥結に至る可能性が非常に強いと思う。

プーチン大統領は以前安倍首相に北方領土縦割りニ分割妥結案を示唆していた。ところが安倍首相は昨年2015年11月にG20の会合のさいプーチン大統領と面会したさいに、「逆ニ分割案」を示唆している。これは北方領土を横にニ分割して、歯舞、色丹、国後を日本領、最北端で一番大きい択捉島を(南端が一部日本側に残るが)ロシア領としようという示唆である。北方領土5036キロ平方メートルがこれで横にニ分割される由。(日ロ混住となるのは面倒だから南側3島だけもらって択捉をロシア帰属としたらという考えもある。)(もっとも4島どこでもロシア人の居住権を認めるだろうから、どっちみちみな混住になる。)

これで領土問題が決着することと平行して、択捉島共同開発計画に日本も参加する、ということになる。きっと森元首相のときに、これに近い話をしていたのではないか。

以上の行き掛かりを念頭に置くと、今回2016年5月、新しい話は、北方4島以北のロシア領クリール諸島の経済開発にも共同開発者として日本も参加してくれないかという提案をしていることになる。(クリール諸島は、海産資源開発に可能性が高いし、有数のリゾート地にもなりうる。将来ヨーロッパとの北極圏航路のアジア側出口である。カムチャッカ半島方面開発の基地にもなる。日本経済将来の発展のためによい足がかりになると思う。逆にこの地域で中国に圧倒された場合との差を思うがよい。)

主権が日本にないところでの経済開発には、日本はこれまでずいぶん難渋してきた。そこのところをもっと詰めておく必要があるとは思うが、これは思い切ってプーチン大統領との話をすすめるべきではなかろうか。たとえば日本が行なう共同開発はあえて条約にして詳しくその条件をきめるとか。もともとこれはクリール諸島開発10年計画という「特別規格」だろうが。

同様のタイミングが、今後いつでもある、というわけにはゆかないだろうと思う。いまがタイミングではないか。