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2016-05-14 12:18:00

前回サハリン州租借権を得たら、ということを書きました。

租借とは、一定の期間を定めてB国がA国の領土の一部を借りることです。歴史的には99年という期間で、借りた国がその間統治権を預る形でよく知られていました。九龍半島と香港はイギリスが事実上この租借権で中国から預っていましたが、この1世紀の間に中国の国勢の回復は目覚しく、ついに20世紀末を直前としてイギリスから中国に返還されましたね。

その間に香港は、独特に開発され、発展した、中国内のトップの経済開発地域になりました。

いまのままで、ちまちまとしたシベリア開発計画を行っていたのでは、何百年たってもシベリアは遅れたままです。

領土を他国に割譲するのはいかなる意味でも難しいというのなら、いっそウルトラCで、領土問題は日ロ双方ともまったく棚上げにしておいて、サハリン州99年租借条約を結び、その見返りとして歴史的にも瞠目すべきかなりの経済協力を日本に求めたらどうでしょうか。もちろんそれと共に念願の日ロ平和条約を結びます。また、サハリン州租借地については、非武装を世界に約束したらいいでしよう。

これは日ロの全面的友好関係の出発点となるでしょう。

従来の近代史では、租借は、武力の強い国が武力の低い国に対して押し付けるものであり、租借の見返りなぞありません。

しかしサハリン州租借権なら、武力の強いロシアの方が土地を貸す側であり、借りる側の日本のほうが武力的には「弱国」です。ただロシア共和国の飛躍的経済発展のためにはこの方策がロシアのためであると意識して行なおうというのです。実際にこれが経済発展の起点になってシベリアがロシアの東方の首都圏たるにふさわしく発展すれば(1世紀以内にそうなるでしょうよ)、そのときにサハリン州を開発された状態で日本から取り戻せばいいのです。

これは一種のばくちだが、ロシアにとってはする値打ちのあるばくちではないでしょうか。

いまのちまちまとした、自己満足的交渉では、百年大河の澄むのを待っても、ロシアは何も得られず、その間に中国にすっかりのっとられたり、あるいはヨーロッパ側ロシアが滅亡したりするかもしれません。

なおこんな「大空想」を述べるのも、いましか述べるタイミングがないと思うからです。