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2016-03-15 23:20:00

2016年3月15日、火曜日、午後11時、札幌の天候。今日の札幌は曇り、小寒かったが、雨雪はなかった。

東芝が中国の家電メーカーの傘下に入るらしいというニュース。ついさきごろ、シャープが台湾メーカーの傘下に入ると発表されたばかりだった。あれほどかって日本を誇らしく代表していた家電が、つぎつぎとアジアのメーカーの傘下に入るとは。

私の弟は電子回路の研究者だったが、若い頃の研究発表の多くが、「同種の製品はすでにあるのだが、こういう工夫をすると性能的にそう違わない製品が3分の1か4分の1で出来る」というものだった。「日本のメーカーでそれに興味をもつ会社があるの」と聞くと、「残念ながら日本のメーカーはこういう発想にあまり興味を持ってくれない」と言っていた。日本のメーカーは絢爛豪華な諸機能を備えた高い機構を開発するのが好みで、こういう高級品を先進国市場に高く売ることで高い付加価値を手にするのがお得意だった。

しかし低開発国では単純な機能しかない製品を激安で買うのが需要で、日本は低開発国向きの製品での戦略に失敗し、気がついたときには追跡不能になっていた。戦後の歴史の中で、経営の舵の取り方を失敗したというしかない。

かつて米国の自動車メーカーは、まるでガソリンを振りまいて走るような大型車を得意としたが、石油が貴重になるにしたがって日欧の小型車に追い上げられることになった。それにしても米国の自動車メーカーは、消滅せずに存在しているよ。