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2016-02-14 22:15:00

2016年2月14日日曜日、午後10時、札幌の天候。今日の札幌は、気温こそ高いが、終日小雨が降り続き、時々冷たい強風が吹くという、まことにいやな天候であった。明日から気温が一転低温化するという。しかしこういう不穏な天候は雪国が春に向うに際して避けられないものでもある。

しかしマイナス金利政策の是非を巡る目下の天気予報は、(確かに2月12日のニューヨークは下げ止まった)これが景気回復に向けての力強い足取り、などというものではなさそうだ。こういうときには根本的な点のチェックを決して忘れることなく、気を引き締めて事態にあたるべきだろう。「急ぐ」がゆえに「拙速」を慎め。耐えるべきは、耐えよ。どのみち簡単な解決はない。

2月14日号『北海道新聞』は久しぶりに落ち着いた紙面を構成した。「世界市場混乱やまず 米経済への不安急上昇」11ページ は、あえて最近の相場の細かい経過は追わず、その背後にうねっている世界市場の大勢を中心に解説した。原油安、中国経済の苦境、米国の金利値上げ(その影響として起こっている周辺国の金融難)という3つのファクターは、それ自体日本の外側からやってきているもので、これ自体を防ぎとめるような日本自身の手段に乏しい。(しかし防戦が必要になっている。)この「大勢」を忘れないことだ。

2ページに掲載されている「異聞 風聞(編集委員 辻岡 英信) ばら色の未来がやってくる?」では、現今、TPPが、根本的議論の対象としてではなく、「TPPはもはや決定事項であるかのような空気が醸成され、報道もTPPの賛否ではなく、TPPの実施を前提とした対策が中心となった」と憤っておられる。TPPの詳しい内容、その交渉経過の開示など、いまだに不十分だ。こういう議論がいい加減であっていいとは思わない。

このように文筆に携わる人が「聞く相手」なら、次のような話題を提示したい。「ひょっとしてあなたが過去に出版した著書が、いつのまにか米国の電子ブックとして存在していませんか」。であれば、日本側が、現在米英の書物を電子ブック化してしかるべき日本国家のアーカイブに収めておくことは、合法として許されるんでしょうね。「すでに米国で電子ブック化されている日本の本は、その内容を字句で検索するとちゃんとそれが何ページにあると示されるんです。」こういうことは「双務的」のものかとおもいますが。

インターネット上、「青空文庫」の関係者も、すでにTPPに関する疑問と苦情を書いておられます。インターネット上を探すと見つかりますよ。

TPPはご存知のとおり「包括的」協定なのです。農産物だけを扱っているのではないのです。知的所有権は、TPPの有力な協定内容なのです。どうぞ国家百年の計のために、この問題の徹底討議も忘れないで下さい。