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2016-02-09 09:55:00

2016年2月9日火曜日、札幌の天候。朝方曇り。風なし。昨夜の積雪は分量は差ほどではないが、水分をたっぷり含んだ処理しにくい積雪である。

ところで、日銀マイナス金利への天気予報。

今朝方驚かされたのは東京株式市場寄り付きの株価急落。日本経済新聞電子版の伝えるところでは、昨日比マイナス650円、1万6300円台とのこと。明日業績が発表されるはずのトヨタ自動車にすら強い売込みが掛けられていると。最近にない危機的市況である。最近の政府の経済施策は「まず株価と為替」への表れを狙うようなところがある。それが悪化したのではどうもなるまい。世界の市場の弱気、とくに今朝は欧州の弱気が背景だという。当たり前のことだが、日本の市場だからといって日本の事情だけで動くのではない。

今朝の北海道新聞4ページに報じられるところでは、政府は赤字国債自動発行体制を5年間延長する特例法(公債発行特例法改正案)を国会に提出し、2月9日から審議に入るという。野党議員がどれほど真剣に勉強しどれ程真剣に討議するか、拝見したい。

政府が発行した国債の多くを日本銀行が引き受ける、国債金利は当然に日本銀行に入るが、同時に日本銀行から政府への納入金というものがあって、まるつきり日本銀行がもうかるわけではない、と、ざっといえばこういう体制になっていた。だから政府の国債金利負担はそれほどにはならないのだと。それがもし、日本銀行の政府への納入金が「納入し難い」ということになったらどういうことになるか。それが最近起こったのである。理由は、日銀が市中銀行からの超過準備金積立金に対する引当金を積むのに差し支えたからであると。

日銀のマイナス金利というのはたしかに市中銀行の積立金を削り落とすことになる。とはいえマイナス金利を5年間も続けるわけではあるまい。

金融緩和が金融経済全体に与える異様なインパクトは、マイナス金利で極端なところにまできた。こんな体制をいつまで続けるのか。