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2016年2月8日月曜日、午前9時半、札幌の天候。朝方快晴。無風。昨夜の積雪10数センチ。昨夜は外出する気がしないほど感じの悪い天候だった。
さて、もうひとつの「天気予報」の件。現在の日本の施策に国民が疑問を持った場合、民主主義の表舞台であればとうぜんにまず社会の「木鐸」すなわち新聞記者と新聞社に期待する。また、国家の「選良」すなわち国会議員に期待する。しかし野党議員がろくな質問能力を発揮せず、新聞がだんまりをきめこむときには、どうすればいいの。
さてすでに「天気予報」を発信したが受け手がいないので、国民の一人としてやれそうな努力を続ける。
日本銀行マイナス金利の件について、インターネット上でもう少し広く、また少し時間を遡って、情報を探してみる。
Foresight コンテンツ新潮社、ニュースマガジン というのがネット上に発表されている。2月7日現在有効な「特集」の1に次の記事が載っている。鷲尾香一氏執筆の、「日銀債務超過という悪夢のシナリオ」①②③である。
異次元緩和で積み上げた超過準備金、などいくつかの小見出しに分かれている。
これはもともと昨年の日銀について書かれている記事だが、読んでいると容易ならぬことに気がつく。
日銀は市中銀行からの準備預金を受け入れているわけだが、この準備預金がいわゆる異次元緩和で積みあがって「超過準備金」となると、日銀はそれにたいする「引当金」を積んでいるのだ。この引当金を積むのが大変になってきて、日銀は国庫に差し出すはずの4390億円を今回は出さないという了解を政府からとった。うんぬん。
私はこの記事を読んでいて、「これは日銀がすでに金融緩和政策の出口を構想している」ことに繋がるのではないかと思うようになった。
マイナス金利云々は、さまざまの御託が並ぶが、なんのことはない準備預金の増加を未然に抑制して、日銀がみっともない(国威失墜といってもよいが)ありさまになることを防いだという話ではないかと。なにがどうなると「国威失墜」なのかはこの記事をみればすぐわかる。
まごまごしていると、国民それぞれがみな熱心に日銀制度の研究を始めますぞ。
およそ中央銀行総裁の手腕に国民が挙って心服するのは、それだけの信頼が総裁にあるからだ。米国連邦準備銀行議長の判断に米国民がそれだけの信頼を寄せる基盤が米国にはあるわけだ。さてわが国はどうか。どうぞ「信頼される総裁」になっていただきたい。