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2016年2月7日日曜日、午後2時、札幌の天候。朝から曇り。無風。気温穏やか。昨夜の積雪なし。
天気予報は午後から明日にかけて大変な雪害を予報している。だから今日は書く時間をあえて遅らせた。しかしいまのところ平穏。
昨日日銀のマイナス金利と2月5日終末の1月26日水準に戻ってしまった株価、為替のようすの関連を尋ねた。
今日の新聞は驚いたことに突如(今日がその記念日だそうで)北方領土大特集、そしてテレビは北朝鮮のミサイルニュースのオンパレード(しかしいつのまにかロケットは着水したらしく、これではもう記事にしたくとも記事になるまい)。日銀のマイナス金利と、そのマイナス金利以前に戻ってしまった株価と、これは構造的にはどういうことになるのかと、もっと腰を据えて議論して欲しい。
ネットになにも出ていなければ最近の情報に遡ってでも問題にするほかあるまい。そうするとこういうことになるよ。
2月2日付けで書かれてネット上に発表された『現代ビジネス』の「激震!日銀内部資料を入手--株価はまだ下がる、最悪の事態を想定せよ」①②③という記事がある。これは例の『週刊現代』2月6日号がすっぱ抜いた資料だ。日本銀行金融機構局が年2回「金融システムレポート」を発表しているが、これはその「別冊版」だというのだ。読めば分かるとおりそこには惨憺たる市場観測が、しかも「悪」と「最悪」の二段構えで述べられている。今回の「マイナス金利」を決めた日銀の幹部はとうぜんにこのような惨憺たるシミュレーションが日銀内部で作成されたことを熟知して「政策判断」したものと思われる。それにしてもこのようなシミュレーションの下でどうしてマイナス金利が当面唯一絶対の策となるのか、私にはとうていわからないが、誰か「わかる」責任者はいるのか。(しかも、責任者はマイナス金利拡大すら示唆している。)
それでは「楽観論」はネットに発表されていないのか。私の目では、ほぼ唯一の楽観論が、ネットに2月1日月曜日発表された『会社四季報オンライン』の「日銀がマイナス金利導入で、日本株は買か?」という記事である。まあ市場にはいろいろ問題もあるが、この状況下ではこのような買い方があるではないかと言うようなことが書いてある。ただ、これは株価が持ち直したばかりの2月1日当日の記事で、2月5日金曜日のように以前の水準に戻ってしまってもなおかつ同じことが言えるのかどうかは、わからないな。それにしても目だった楽観論はこれしかない。
要するに、この日銀金融システムレポートを、いまどう読むのかというところに、論点は絞られそうだ。
みなさん読んでご覧なさいよ。札幌午後から明日にかけてどのような悪天候がこようが、このレポートがシミュレーションする天気予報よりは軽がるとしたものだ。