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2016-02-06 12:15:00
2016年2月6日土曜日、午前11時、札幌の天候。薄曇。風なし。昨夜の積雪なし。ふだんよりやや暖かい。
1月29日の日銀、金融政策決定会合で、ゼロ金利政策が5対4の多数決で決定されてから、1週間余が過ぎた。
当時怪しげな市場環境だったが、週明けの2月1日、「ゼロ金利政策の直接の影響」と言うことになるのだろうか、株価は1000円持ち直し、為替もふたたび円安を回復した。
ところが、その週が2月5日金曜日で終わったわけだが、この終値がぜんぜん芳しくない。株価は1万6819円、為替は116円台後半と円高に進んだと報じられている。結局この週末で見ると、相場は1月26日段階に戻ったと。
これはどういうことだろう。およそ日本に政治・経済専門の言論人がいるのなら、ここで黙っているのはおかしいのだが、今朝の新聞では12ページに相場の紹介程度の記事が出ただけ。ネットの上にも、何もあるように見えないが。
およそ「マイナス金利」というのは、経済学の教科書に「こういうこともありうる」として載っているという程度の「政策」で、実例といえば近年のヨーロッパにニ、三、見られただけだろう。理論的にも歴史的にも「生煮え」の代物である。「必要とあればいくらでも拡大する」(黒田氏)と大見得を切れるような代物ではない。現にMMFは募集停止しているし(まさか、解約は自由なんでしょうね)、地方自治体が債券を発行しようとすれば「マイナス金利」の下の国債金利を基準にすることになるが、そんな自治体債の売れ行きはいかがだろうか。
担当者が「必要ならどこまでもマイナス金利を拡大する」としている事態の是非を、追求する必要があるだろう。