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日本の書道が、ユネスコの無形文化遺産に登録されることが、予定されている。
11/5 1:40 毎日新聞 配信。「書道が無形文化遺産に 国内24件目 ユネスコの評価機関が勧告」参照のこと。/同記事のさわりに、いわく。「書道は筆や墨、すずりを用い、伝統的な筆遣いや技法で漢字や仮名を書く表現行為。文字を彫り印章を作る篆刻(てんこく)も含まれる。手紙や正月の書き初め、冠婚葬祭の際の記帳など日常生活さまざまな場面で用いられ、『日本の社会的な慣習となっている』として、政府が、登録を(ユネスコに)申請していた、由。」「2021年に、日本国の無形登録文化財の第1号として、『書道』と『伝統的酒造り』が選ばれていた、由。」「2024年に、日本政府はユネスコに書道の登録を申請。2025年に、再申請していた、由。」
この配信に対して、非常に具体的に自分の心情を述べたコメントが、続々寄せられていて、配信は国民的反響を呼んでいると言ってよかろう。私がみたときには、504通に及んでいた。
私は正直に言って、コトが日本人の日常の国民的生活にかかわりが深いので、書道がユネスコの文化遺産に登録されたということの、本来の意味と、これを維持するよう期待されたことについて、社会的に日本がどう対応したらいいのかを、国民的に工夫する必要があると思う。
ところで、コトがあまりにも日常の生活にかかわるがゆえに、事態を理解しそれに対処する私たちのありようは、「はっきり言って、支離滅裂」と、このコメントの全体を見て、思う。
ジャーナリズムにおねがいしたい。よろしくリードしてくださいね。
どこに問題があるかは、このコメントの全体をご覧になれば、ヒントになりませんか。
ただ、私一言だけ。書道が主題になっているが、「伝統的な筆遣いや技法で漢字や仮名を書く表現行為」には、ボールペンや鉛筆で(漢字仮名交じり)文章を書く技法は、含まれているでしょうか。厳密に筆文字だけに、事柄は限られているのでしょうか。(はっきりいって、この問題は、かなり灰色ですね。ただ、無関係の問題ではない。そして、書道を国民的に維持保存するよう期待されるときに、このボールペン字とエンピツ字の順当な維持は、筆文字を支える強力な条件になるでしょう。)
そもそもワープロ使用で「手書きをしなくなった」ことが根底にあるのです。しかしこの「手書きをしない」というのは、かえって不便ですよ。国民的に、手書き廃止を「一歩立ちどまって反省する」いい社会的機縁ではありませんか。このことが筆書きの書道をも、永い目では廃れさせなくするのではありませんか。
ボールペン字だって、正式にサインするときにそれを免れませんよ。たちまち銀行取引中止となります。
正式の文書は、いつも、黒のボールペンで書け、と強制されているではありませんか。
字体とか(楷書とか、行書とか、草書とか)、字形(日本の活字は明朝体など、決まった字体ですでにできております)とか、漢字の書き順とか(書き順が違うと、変な字になりやすい)、正しい現代仮名遣い法で書くとか、規則通りの「てにをは」(助辞)を送るとか、いわゆる「実用文」をボールペンで書く時でも、こういう知識や技術はもともと必須なのです。
このように、書道が文化遺産となった機会に、ボールペン字による手書きの日常文章を、ひとつまともに書いてみようと、多くの人がおもえば、まあうち1割ぐらいの人口が筆文字で顔真卿の書をまねてみたいという修行をするかもしれません。