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2026-10-24 12:20:00

10/23 今日の新聞は、インターネット不調のニュースのオンパレードとなった、という珍しい一幕。なんでも、インターネット網と、諸ウエブ・サイドを、構成するPHPという、世界約7割のシェアをもつというソフトウエアが、「邪悪なAI」の侵入で、懸念が強いから、注意すべしとの通知を全世界に発信し、「防御用プログラム」を公開した由。そういうわけで、日本に住むわれわれのごく身近でも、「ネットを警戒のために止めて、防御補修をする」動きで、多くの重要インフラが「長時間休止した」。/

私のところも、なんでも体制は、石狩にできたという巨大データセンターを行使しているから、問題はないが、念のために半日、システムを休んだ。まあ私は、時ならぬ中休みと感じている。いま「連載」している二本が、休憩している。「世界遺産」と「国語は最強の教養」だ。たまにはいいさ。/

今日は次の三本が、注目される。たまたまみんなAIがらみだけれど。

10/23 21:15 ビジネス+IT 配信 「【AI世界大戦前夜】OpenAIも警告 PHPは序章に過ぎないこれから日本を襲う恐怖の数か月」。コメント306通。/技術的には事態はどう説明できるかを書いている。一見されたし。

10/23 16:01 Jcastニュース 配信 「AI便利生活をこのへんでやめませんか」PHP問題で真山 仁さんが提案」 コメント65通。/ そういわれても、現実の日常生活をこれから続けるためには、やめられそうにはありませんなあ、というのが大半の声になるだろう。/

そのコメントの中で、tomさん発信のコメントが、さわやかなものだった。中国大昔の「荘子」に、「機械あれば、必ず機事あり。機事あれば必ず機心あり」という言葉がある。以下もtomさんから引用する。「孔子の弟子である子貢(しこう)が旅行中に、一人の農夫が井戸からバケツで水をを汲んで畑に水をやっているのを見た。その都度の労力を見かねた子貢は、あなたは『はねつるべ』を知らないのか。『はねつるべ』(天秤式の約瓶)を使えば楽になるのにと。それに対して農夫『はねつるべ』なら知らないことはないが『機械を使うと、機械にともなう煩わしい事(機事)が起こる。機事が起これば機心(投機心あるいは功利心)が起こる。だから私はそれを使わないのだ。』と。」以下もtomさんからの引用を続ける。「機械にたよらずに生活することは不可能である。が、機械を使ったつもりが機械に使われることになっては、何のための便利かわからない。人間が機械とどういう関係を持つか、技術者の永遠の課題。」/

今回のPHP騒ぎ。「国語という教養」を参照すると、たとえばこういうことになる。この心、わしたちは失いたくないものですね。なお中国の古典を私たちの「国語の教養」に入れて考えていることに、いつか別の形でちゃんとお答えしますからね。たとえ「生成AIを中国が作っている」としても、私という日本人の、この考えは変わりません。

10/23 7:15 PRESIDENT Online 配信。「『買い物はアマゾン』の時代終わる...買い物先行AIの登場が『メイドテンジャパンの逸品』を後押しする理由」。/この記事はずいぶん長い記事だが、そのおどろおどろしさは、ご一見の値打ちあり。/ご存じの通り、21世紀のデジタル経済時代は、これまで20年ほど、いってみればプラットホーム絶対時代だった。プラットホームを抑える者が、GAFAMなどといわれるが、デジタル経済の諸巨人だった。そこへAIがなぐりこんで、新たな諸巨人が現れて、これがGAFAMを凌ぐでしょうよ、という予告記事。その一例として、「プラットホーム巨人アマゾン」の牙城がいま切り崩されようとしていますよとして、アマゾンさんは、ネット上に仮想店舗を構えて、そこにお客の注文を受けるという形式だが、いまAI仕掛けの挑戦者は、お客の問い合わせ段階からAIで受け付け、AIがお客さんに代わって、望みの商品を「安く」買える店を探し、お客の注文をその店に取り次ぐ、という流儀で、アマゾン流を過去のものにしつつある、というのだ。/

たしかにそういわれればそういうことが起こっているね。たしかにうちも、アマゾンから買う商品が、チリ紙ばかりになったり、紙おむつばかりになつたりして、買う本や雑誌の数が減っているやもしれぬ。しかしうちは、アマゾンで満足しているし、アマゾンの立場がこれですっかりダメになるとは思わぬ。同じところから買う安心感はそう簡単には変わりません。

こうしてみると、今回のネット騒ぎも、AIを駆使する業者の人為的なふるまいかもしれぬ。(私がコメントを書いている「世界遺産」の話の中のある一幕に、そっくりのケースが過去にあるのを、いずれご紹介しよう。)