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10/8 朝日新聞 天声人語欄に、文を書く時、手書きする、というポイントが、若い人々の日本語・国語認識に関連して、重要な意味をもつものと評価されているらしい、という話題が、取り上げられている。/いま私は、ネットで、AIと人類のせめぎあい・AIが人類を支配するかどうかという話、を「緊急」として取り上げている。アメリカのテック業界とトランプ氏のアメリカが、この件を国家社会の緊急事態としてクローズアップさせており、テック業界の思惑やトランプの思惑を別としても、ことが緊急重大事項なのは間違いがないところ。/それにしても、コトは「人類史的大問題」で、これと並立しうる話題がそうそうあるものではない。/まあそういうわけで、朝日の1ページが、ノーベル賞日本人受賞の記事なのに、天声人語が「国語手書き」を話題にする、筆者さんの心が、私に共感を呼ぶ・私も同じ心ですよ。なにせいまAIの件で余事が目に入りにくくなっているので。/しかも故意か偶然か、その下の広告欄右端にパース氏著作集の広告がでているが、いかにも難しそうな本じゃないですか。/私、若いときたぶん大学の教養課程だとおもうけど、論理学として習ったことが、論理に三段階あり、ひとつ・宗教論理、ふたつ・言語論理、みっつ・記号論理なりと。(数学はこの記号論理に入れていいでしょうよ。)してみれば、かのハラリ氏が『サピエンス全史』で展開する、人類が文章による物語で強力な集団性を得て、国家・社会を形成・展開してゆく(その極みにあらわれるのがAIでしょうけど)、というお話の冒頭に出てくる「言語・文章」という個所は、人類はつねによくよく吟味するはずのところです。/このお話で、「言語・文章」以前の段階というものが当然に人類にあつたわけで、それはひとことでいえば「文章ならざる言語」でしょう・人類が集団性を得るモメントには微弱だったから、ハラリさんはカツトしてお話の先を急いだが、ここが重要な意味をもつだろうとはハラリさんもよくよく承知のところで、ただハラリさんはこの論理を埋めるためには、「建国神話」というお話を充てるのです。まあ人類史全体に通じる西欧世界にとっての「建国神話」にあたるものは、ご存じ、ユダヤ教であり、キリスト教であるわけですね。(これ以上しゃべると、話は一層大掛かりになるから、ここで今はとめます。)/アジアはどうも「集団を糾合する論法」は古来ほとんどとらないのです・幼くとも「個の論法」になる・(だから伝統的に多神教世界なのですが)。その場合、無文字社会と文字社会の接点というものが、文字の成り立ちのなかにかならず存在し、しかも綿々と「文字に伴って」現世に続いているのではないでしょうか。建国神話ならぬ個人的思い出ですよ。わたし、最近ペン習字というものを始めた。なにしろ国民学校低学年で戦争は負けとなり、習字という正課がなくなり、ついつい字を書くということが習慣からなくなっていた。いま思い立ってやつてみて、さて、字の書き順がわからぬ。手っ取り早く古書店にいって、一番易しい・誰でも使えるような漢和辞典をさがしたら(辞典は大量に売られていて、しかも入手価格は激安です)、三省堂・『例解新漢和辞典』第4版というのがいいと思った。「中学生向けトップセラー」と帯に書いてある。およそ漢和辞典なるものは大変に引きにくいものです・中学生に推薦とは、これがいい!買値242円・消費税込み・いまや巷でコーヒー一杯すらこの値段では買えない。/さてそれを買ってきてときどきよむのだが、なにしろ動機は字の書き順を知りたいだけだ。「土」という漢字をひいたら、書き順はもちろん丁寧に示してあるが、ついでに、文字の成り立ちとか、文字の心とか、横に書いてあるから読んでしまう...。ああこうやって日本の社会は、個人が文字を書くという単純な日常の中に「無文字社会」の情念をコンパクトに「文字社会」に伝える営みを営々繰り返してきたのだと悟った。もう一度小学校に戻って、優しく・厳しい先生から毎日ご指導を受けたいと(いう志で、いま字を練習し、漢和辞典をひくわけです)。なんか朝日の天声人語さんと似てきた。/さて私の「古い」論理学の思考だと(これではアリストテレスの論理学のレベルですが)、宗教論理と言語論理の間の関係はどうなるのか不分明だ。ただ、これはどうせ、簡単な話ではない、難しい形而上学の話になってくる。(パース氏著作集はその役に立つでしょう。ただ、大学教養部の知恵ではなく、もっと難しそうですね。)//まあこのように今朝の朝日新聞を読みました、という話。