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月曜日・曇・札幌。★昨日示したアトランタでの黒人死亡事件を告げるウエブ上の記事2つだけ示す。★「黒人男性が撃たれる直前のやり取り映像公開」QテレNEWS,6月15日配信。★「警官による黒人男性射殺 地方検事が『不合理』と批判 米」CNN.CO.JP、6月15日配信。★どうやらこの事件での抗議デモは荒れ狂ったらしく、事件発生の直接の原因になった「ファストフード店」というのは、放火されて炎上してしまった。マクドナルドとかなんとか、店に名前があるはずだが、その手の店は日本などでおしゃれな喫茶店のように見られるのとは異なって、米国では最底辺の人々が入る繁華街の店で、わたし以前米国西海岸から東海岸へバス旅行する際にバスデポ近くでよく入ったが、たいてい店員は黒人だった。安い値段でいっときの食事が済ませる大衆店である。★「全米で年間100人以上の黒人が白人警官に殺されている--米アトランタで黒人男性射殺」ニッポン放送、6月15日配信。ジャーナリスト須田慎一郎氏が出演して語っていることを、文章として収録。☆私がときどき引き合いに出す米国のミネソタ・パブリック・ラジオも、放送局で(公正な放送態度には定評がある)、放送内容をホームページで文章化して(むろん英文だ)公開している。おおくがその文章を英語音声で聞ける。短い放送で5分ぐらいのものと、長くて1時間近いものと、2種類ある。ラジオ局もネット時代だからホームページでウエブ上に音声と文章を公開できる。公共放送の場合広告がまつたくないのも清々しい。みなさんウエブ時代でも放送局にもっと注目しよう。放送局の場合エンタテインメント性は少なく、超真面目なスタイルが多いよ。写真も示している。
日曜日・曇、27‐13度・札幌。★ウエブ上、最新ニュース。「黒人男性、警官に射殺される 抗議のデモ隊一部暴徒化--米南部」、時事通信社、6月14日配信。(時事通信社のものを選んだ)ジョージア州アトランタで、ファストフード店のドライブスルーに駐車していた車の中にいた黒人を「泥酔している」ので取り調べ中に起こった事件。市の警察署長は辞職した。射殺した白人警官は、「武器の正当な使用とは思えない」という理由で、市長が懲戒免職を要求、免職になったという。☆ミネソタ州の黒人殺害に対して全米的抗議デモがあり、警察の徹底改革が全国的話題になっていたというのに、こういう事態にする警官たちの神経がわたしにはわからない・それとも米国では、黒人を差別する白人のcolor lineが遺伝子のように体に染みついているのだろうか。これで「警察の徹底的改革」はいよいよ避けられないことになってゆくだろう。☆ところでおどろいたことに、黒人が官憲に殺害されたり、不審死していたりする事件が、米国では過去半年以内に何件も起こっているようなのだ。
土曜日・晴れ・札幌。★北海道新聞1頁、卓上四季、「米国での白人警官による黒人暴行死事件を受け、人種差別への抗議デモが欧州にも波及し、奴隷貿易や植民地主義者らの像が次々に撤去されている」ことについて意見を述べている。★道新6頁「米デモ 一部地区選挙 シアトル『自治区』主張」★同6頁「警察予算の削減否定 トランプ氏 訓練増強の方針」★同6頁「軍制服組トップ 撮影同行を謝罪」。☆ウエブの関係記事提示が難しくなった。1.トランプ氏の政策方針をどの程度BLMと関連するものとして挙げるか、判断しにくい。2.米国以外の国を非難する目的で書かれている記事を、どの程度BLM記事として挙げるか、判断しにくい。3.自国の政策を擁護する目的でBLM記事を書くものを、どの程度BLM記事として挙げるか、判断しにくい。☆BSニュースで米国のニュースを見ていると、今ではBLM記事は米国のニュース全体の中心の地位にある。米国にとっての事態の重要性はそれほど大きいのだ。そして米国が従来世界に占める圧倒的地位から言っても、この事件が米国の行く手をどう変えるか、あるいは変えないか、は大げさに言えば「コロナ禍」後の世界の間違いなく中心事態であろう。☆コロナ禍の最中、日本の100倍に及ぶ感染率、死亡率にもかかわらず、米国は経済回復に積極的だ。そして、在宅だのビデオ会議だのという勤務形態が広範化しているとはいっても、それはいわば「虚」世界、実世界では数千万人の下積みの人々の毎日コロナ禍に身をさらしての「実」労働がなければ現在の社会が存続しえない。この下積みの人々がBLM抗議デモの主力軍であってみれば、この人々をおさえつけることは社会の直ちにの停滞と崩壊を引き起こす。この事情がBLM問題の基底に存在しているのが明らかだ。
札幌。★北海道新聞9頁「20ドルで死ぬ理由はない、黒人暴行死 弟が公聴会で証言」。★いまウエブ上にある記事の見出しを掲げる。「アメリカの警察はなぜ軍事化しているのか。デモ参加者に暴力を振るう背景にあるもの。」ハフスポスト日本版、6月10日配信。☆「警察の軍事化がもっとも可視化されるのがデモへの対応だ」としている。★「米黒人暴行死。白人の元警官はフロイトさんをとてもよく知っていた。彼らは対立していた。」在米ジャーナリスト飯塚さん。6月11日配信。「以前同じナイトクラブに勤めていた」★「黒人抗議デモに軍出動をと分断煽るトランプ再選陣営」ダイヤモンドオンライン、6月11日配信。★「米海軍南軍旗の使用禁止へ、人種差別配慮、陸軍も追随」時事通信6月11日配信。★「トランプ大統領と対決する米国の将軍たち」JBpress、★「アメリカ版『警察24時』が打ち切り!31年の歴史に幕」海外ドラマNavi6月11日配信。★「黒人の命は20ドルか、フロイトさんの弟、米議会で証言」共同通信、6月11日配信。
札幌。★北海道新聞8頁「憎悪犯罪もうたくさん、米暴行死遺族ら故郷で葬儀、各地数千人のデモ続く」。★同8頁「奴隷商らの像、撤去次々、英、ベルギーで黒人差別抗議」。☆これは抗議デモの性格がいっそう深化し、かつ社会の広範囲に及ぼうとしていることを指し示すのではないか。米国国内であれば、黒人奴隷を差別する「歴史的遺産」が続々と撤去を求められて、失われつつあるのと、平仄を合わせる。いずれコロンブス米大陸発見に続く「歴史的興奮」を根本から批判し否定する動きに進んでゆくのではないか。★18頁「抗議活動容認目指す 米五輪・パラ委、ルール見直し」。☆従来とは様変わり。抗議活動を否認していたのでは、オリンピック自体が成立不能と考えたのか。★ウエブ上一つだけ指摘しよう。「アメリカは燃えている。Black Lives Matter とI Can't Breathe とCovid-19」QJWeb クイックジャパンウエブ 6月11日配信。これはなかなか「読ませる」記事だ。日本国内でも、ことがらを積極的に考察してみようという記事が現れたものと評価したい。☆余計なことかもしれないが、一言。こういう長い記事を「セーブ」しようとしても、時間ばかりかかって、円滑には行かない。では印刷しようとすると、なにしろ長文の記事だから、(4回に分かれている)1回ずつ印刷することになり、それに長々とツイートや広告が付いてくる仕儀になる。「1回ずつ4回に分けて印刷する」がその都度「カスタム1-2」と指定して行うとよいと思った。