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2016-08-16 12:51:00
ただいま配達されたばかりのТIМE誌、8月22日号は、「日本の天皇が早期退位を示唆」(6ページ)という報道をしている。老齢と健康上の理由による天皇の早期退位希望のニュースが、3つの波紋をひきおこしている、として、つぎの3点を挙げている。★1 天皇の生前退位となれば、日本は戦後国制のありようを国会で改正しなければならなくなるが(皇室典範改正のこと)、日本の保守主義者たちはそれに憤慨するだろうし、だから安倍首相は、「次にどうしたらよいのかが難しい」というのだろう。★2 皇室典範改正の議論が、皇位の男子相続制の是非をめぐって活発になるに違いない。現皇太子の10歳代(13歳から19歳までをいう)の娘は皇位に就けないで、皇弟の9歳の息子(現皇太子の甥)が現皇太子の後嗣になる、ということになってしまうからである。★3 天皇に国事を語る資格はない。しかし、天皇の談話は、安倍首相が日本国憲法を改定して、日本が平和主義から逸脱するよう考慮している、同じ時期に行われている。天皇の行動は、日本国憲法の一層過激な改定に抗議するような、象徴天皇の静かな抗議ではないか、と見る者もいる。★// 天皇生前退位に、あからさまなコメントをすると、ТIМE誌のこのような文になるのであろう。天皇生前退位の意向について、中国と韓国のメディアが示した反応は、このТIМE記事とほぼ同様であった。
2016-08-16 00:22:00
台風6号は現在北海道東部に風雨をもたらしながらいずれ温帯低気圧に変わろうとしており、代わって台風7号が小笠原諸島方面より本州に接近しつつあり、8月17日ごろ本州に迫って、その後北海道方面に向かうとみられる。この台風7号の場合には、札幌にも相当の影響があるかもしれない。札幌に強く影響する台風というのは、数が少ないが、本州からみると意外な台風が、札幌に影響する。ひとつのタイプは、日本海上を東北に進んでくるタイプのもの。これは本州にまったく上陸していなかったか、あるいは九州西端をたんにかすめたという程度のやつで、台風の勢いが北海道まで維持されると、この手のもののなかに札幌を直撃するやつがありうる。別のタイプは、日本の東方海上を北海道に昇ってくるやつで、これも本州にどの程度上陸したかで、北海道に来る勢いが違う。ただ、この手のやつは主に道東を襲ってくる。今回の台風6号がそうだし、次の台風7号も同様だ。ただし、台風7号は6号よりも西にずれてくるようなので、札幌への影響があるのではないかと思うのである。★ しかしいずれにせよ、北海道に関係する航空機の針路、フェリーの針路には影響するから、その意味では札幌も影響を免れない。もし意外な台風のせいで、新千歳に着陸するハズの航空機が道内の別の空港に着陸変更になったら、来道するひとも困りませんか。
2016-08-14 21:00:00
8月14日・日曜日 日ハム、楽天に、2対1で勝つ。投手は加藤。6回表、大谷のホームランによる2打点が、勝敗を分けた。しかしこの晩、もうひとつのドラマが待っていた。私がたまたま、ソフトバンク対ロッテ戦をテレビで覗いたら、9回裏、2対0で、ロッテは絶対絶命のピンチになっていた。ところがソフトバンク側に凡エラーが二つ続いたこともあって、ロッテは奇跡的に2対2にもどす。延長10回の裏、角中の犠打で、ロッテのサヨナラ勝ちとなる。ロッテと首位ソフトバンクの試合差は7。そして日本ハムとソフトバンクの試合差は2である。来週火曜日から日本ハム、ソフトバンク6連戦ということだが、これはまちがいなく、パリーグの事実上の優勝戦となろう。そして今や、ロッテにも、ある種の濃厚なチャンスが訪れているのである。「ソフトバンクの独走」という話は、もう終わった。これからどうなるかわからぬよ。
2016-08-14 14:55:00
以前、韓国人チョン・チャンヨンさんの「英語は絶対勉強するな!」という本をご紹介し、勧めたことがある。非常にくせのある方針だが、私は正しい方針だとおもうと述べた。★ もともとこの「英語は絶対勉強するな」という本は何種類も出ているようだ。私は今回「英語は絶対、勉強するな! 文法は知らない・辞書も引かない・だけどスラスラ・リーディング編」サンマーク出版、2004年という本をブックオフで見つけた。この人の「英文読解」方針が、「辞書や文法に頼らず、ただひたすら読め」という方針であることは以前から知っていた。さて、わざわざ「リーディング編」と名付けるからにはもっといろいろなことが書いてあるかと思ったが、「ただ、ひたすら、読む」方針は本書でも変わらない。★ ただ、おやっと思うことが書いてあって、私はおもわず手を打った・私も実はおなじようなことをしていたからである。
★ エッセイの読み方の中で、この本は、こう言っている。「エッセイは長いぶん情報量も多い。伝えたいテーマはひとつでも、それを知らせて納得させるため、さまざまな小さなエピソードが動員されるうえ、登場人物も多い。プロットやあらすじというものまであるのだ。/なにより、タイトルや冒頭のパラグラフだけでは内容全体を把握できない。エッセイに登場する小見出しは、主にその章のテーマを知らせる役割なので、内容についての具体的な情報は得られない。冒頭のパラグラフはとても重要な情報をもっているが、それだけでは、文章全般を通じて伝えようとしているメッセージをすべて知ることはできないのだ。/一見、エッセイが小手先では読めないと思えるのは、このような理由があるからなのだ。/元来、そういったエッセイは、ともかく最初から最後まで一度読み流すべきだ。仮によく理解できなくても、最初から最後まで通読すれば、全体の脈絡が分かるからである。それからふたたび最初のページに戻り、読みはじめると、前項で例としてあげた新聞記事や広告を読むときと同じ地点に立つことになる。そのようにして何度か読み返すと、母国語でその内容を完全に説明できるようになる。」(62ページ)これは孔子の言葉、「読書百遍意自ずから通ず」を地でゆくものだ。辞書も文法もお構いなしに「テクストを読む」ということになれば、目につき、意味がとりあえず分かるのは、いままでに知っていた単語だけだ。知っていた単語だけを手掛かりに、何度もテクストに目を通して、大意を把握してゆくようにすることが、「読む」第一歩だといっている。「エッセイでは冒頭の一行あるいは最初のパラグラフに要旨が書かれ、最後の行がまとめになっている」(128ページ)という「エッセイの組み立て」を英米の読解教育では確かに教える。しかし著者が言うように、それだけでは読解に入れないね。そこで「読書百遍意自ずから通ず」(論語)ということになるのだ。東洋人には、よくわかる説明だね。★ 私自身もそうしている。最近David Halberstam, War in a Time of Peace, 2002という557ページの英書をタダ同然でブックオフから買ってきた。1990年代米国のテロ対策戦争外交史を述べている本だ。クリントン女史やトランプ氏の演説などよりよほどこのほうがおもしろく、現実的である。ただ、私の英語力ではスラスラというわけにはゆかないが、このチョン氏流で読むのだ。ある一章を、ともかくしゃにむに通読すると、おのずとアウトライン・輪郭、梗概・が把握され、そのアウトラインはそう間違ってはいないのだ。★ 昔私は米国で学習していたときに、一人の韓国人と知り合った。最初はお互い日本人・韓国人ということを全然意識していなかった。(少なくとも、私はそうであった。)ところがある時突如その人物は、私が日本人であることに「気が付き」、さあそれからはひどいもので、私の顔を見るたびに嫌悪感を漂わせて、いろいろなことを喚き散らし、つばをぺっぺっと吐くのである。(どうしてこういうことになるのか、いまだにわからない。)コト英語に関しては、およそ日本人と韓国人ほどよく似ている(悪い意味で)民族はないのにね。まず、ともに発音のノリが悪い。そして、文法病・単語病にかかっており、自国語に翻訳するような英文読解しかできないのである。助け合うべき両民族がケンカして何になる。このチョンさんという人物は、韓国人の英語教育には救世主のようなものだ。日本人もチョンさんに学んでよい。英語学習上、日本人は韓国人とすっかり同じ欠点をもっているからだ。大学院の入学試験を受けるのに、1年程度でさまになる英文読解力を手に入れたいという大学生が札幌市内にいないかね。ただで、教えるぞ。ただし、その間アイランドコーポに住んでいただきたい。