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1/26 COURRiER JAPON 配信記事。「エマニュエル・トッドが危惧する西側諸国の崩壊 『トランプが収奪の道を暴走するようになってしまった理由』」//いわく、グリーンランドを巡り、欧米は「死に体」になってしまった。トランプは軍事力でもはやロシアに対抗しきれず、経済力で中国に対抗しきれず、西欧世界の内部で「まともな生産経済」を維持しきれず、いまや同盟国を収奪して、それによって生き延びようという情けない有様、と。/ところで、西欧は、今後は日本収奪に機会を見出そうとでもいうのかしら。/トッド氏を今まで何十年間も、拒絶し続けてきたフランス言論界が、いま「トッド氏の利用価値」に気がついたというのか。/さて、今こそ、日本と日本人は、知的にしゃんとしよう。日本をなめちゃいけませんぞ。トッド氏には学ぶが、崇拝はしませんよ。//私見では、トッド氏の「構想」は、実は「社会システム論」とでも呼んでおきますが、大変に「21世紀的ありようで」、20世紀的形而上学のように「正否をきっぱりとわける」というものではないのです。(形而上学とは次元が違うので、これに形而上学的に挑戦しても「話は合わぬ」のですよ。)(だから、トッド風に言うと、「仮説」だと自評するのです)実に社会はすでに「社会システム論」の中で「動いている」のに、多くの人々はそれと自覚していないのです。早い話がコロナのような伝染病です。テレビや新聞に現れるその道の権威とか指導者といわれる人々の「挙動」が、どうみても終始「たんに統計知識を引き合いにしている」ようにしか見えないのに、「違和感」をおもちになつたことはないかな。疫学はすっかり社会システム論のなかにある世界ですから。// 例えば、このネット上であれば、徳安 彰 法政大学社会学部教授が、説明しておられる【社会システム論とルーマンの知をめぐる冒険】をお読みください。フランス人エマニュエル・トッドさんは、社会人類学者だと思いますが、1980年代以来大量の著書を書いており、トッドさん独特の社会人類学的調査・研究を土台にして、西欧を始め、世界各国の「国民国家(ネーション)における社会意識」を論じておられます。「ネーションの社会意識」という課題は、多くの社会科学の分野にとって基本的な課題だと思うのですが、トッドさんの実に説得的な議論の成り立ちは、徳安先生の紹介しておられる「ルーマンの社会システム論」の成り立ちと比較してお読みになるがよい。私は、多くの点で、同じカテゴリーの議論が行われているように読みます。