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2025-12-29 09:00:00

長い文章執筆の必要がある場合には、最初のころはワープロソフト、やがてパソコンの上の日本語ソフトを使うような習慣が、50年ぐらい前・つまり1980年代・からできてしまった。手書きの何十枚もの原稿用紙というのは、wordのプリントアウトに変わっていったし、原稿を募集する側も今日では日本語ワープロ文章のプリントアウトで募集する文章の長さを指定している。/そこでwordによる日本文入力が、今では当然であるが、コンピュータの設定が変更される都度、wordのほうも何やらとバージョンを変更してくるので、「適応」するのが結構大変である。/いま私の前にあるwordは、最初非常なミステリーであった。まず「白紙」を呼んで、文を書こうとすると、最初の1行をたとえば20文字書いてリターンすると、つぎの行の先頭がいやに空白を置いている。2行目にたとえばまた20文字書いてリターンすると、やはり空白を置いて3行目の先頭にゆく。/この「行間」をもっと狭くできないか。「空白」をおかないようにできないか。wordの「手引き」という文章があるのでそれと首っ引きで「研究」したが、さっぱりわけがわからない。/長らく「悪戦苦闘」して、ふっと気が付いた。このwordは、徹頭徹尾、文章をパラグラフ(段落)で書くように設計されているのではなかろうか。(だからライン・行・で書くようには、設計されていない。)そう直観してマニュアルを見直すと、確かにそうなっている。それはこうすれば容易に確かめられる。いったんさきほど書いた私の文を記憶し、改めてその文を呼び出す。そしてその文を「文書を編集」することにして、その下に出ているオプションの指示を見ると、「列幅を変える」または「テキストの間隔を変える」というのがある。この指示を使えばよろしい。/とんだボケナスの笑い話だが、実は「こういう画期的大発見」が私にできたのは、私の側にパラグラフ・ライティングとライン・ライティングという「概念」の思い出があったからである。話は50年前、1980年代にさかのぼる。