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2025-12-29 08:33:00
12/27 朝日新聞 1頁 天声人語欄に、執筆者は「最近手書きの手帳を使わなくなった。今年は使ってみたい」と「走り書き」している。/「書く」と言えば、ボールペンと大学ノートを使うが、大学ノートというものを、やや「長い」用途に愛用する習慣は、日本では大正の末・昭和のはじめころ、かららしい。それは万年筆を愛用するということとセットになっていたという。(オフィシャルな筆記は、黒か青のインクて、ペンを使って書いていた。小筆を使って、墨で書く、というオフィシャルな文化が、ベンとインクに移行していったのである。)ボールペンの黒か青を使うというように筆記方法が移行するのは、1960年代だろう。当初の頃のボールペンは、ボールペンをまっすぐに立てて書かなくてはならぬのが、ぎこちなくはあったが、この点はある程度改良されていった。さて、今だが、今の札幌市には、従来普段の使いやすいボールペンをまともに売っている店が大変に稀になってきた。私は白石区の新しくできたイオン店で買っている。ここの文房具はそろいが良い。そして、従来あれほどポピュラーだった大学ノートは、(ボールペンほどではないが)たいへんに店での選択が難しくなった。/私は、手帳ではなく、B5判のノートを月に1冊、日誌もかねて汎用に使っているが、年1回の日記帳というのはやめてしまった。/どうやら現在の時点が、大学ノートとボールペンという「文化」が消滅しつつあるときなのかもしれない。(別の理由からも、そういう「画期」を感じる。文章を書くというさいのツールの「変化」である。続きを書こう。)