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2025-12-20 09:09:00
私、以前、佐伯さんが朝日新聞に載せた「戦後80年」という議論を「ご趣旨あいまい」と批判したことがあった。いま佐伯さんの「ウェルビーイング」という記事を拝見して、改めて私のほうで悟るところがあった。お互いに議論が下手であった。/次のように発想を改めれば、もっと具合よく「問題」にアプローチできるのではなかろうか。//「戦後80年」をあえて二つに区切って取り組む。第一区分が1980年代から現今2025年まで。新自由主義の徹底的検討から説き起こし、新自由主義が導いたその後の世界的経済グローバリズムを批判する。第二区分が1940年代から1970年代まで。第2次世界大戦で敗北した日本は、欧米の絶対的個人主義・絶対的自由主義に基ずく「欧米的リベラリズム」を、政治・経済的価値観として「まるのみしてしまった」が、この絶対的個人主義と絶対的自由主義に「徹底反省」の目を向けようとすれば、さかのぼって歴史的な欧米の市民革命とヨーロッパの宗教改革についての思い切った議論が必要になる。/プロテスタンティズムと市民革命は、第2区分にしませんか。