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2025-12-19 08:35:00
12/18 朝日新聞 12頁 「サッチャー改革」に現れる新自由主義の今日の目から見た大変な行き過ぎを反省する解説記事。長谷川さんという歴史家の文章。/当時の英国の長期に続いたサッチャー政権の様子は、当時はまるで成功の旗手みたいに絶賛されていたが、あのフォークランド沖戦争など、あんな醜悪な戦闘がありえたこと自体が情けない。(もっとも英国各地のパブの暗闇の中で、英国人男性たちが、英国海軍の古今の軍艦の写真など眺めながら、いい気分になっていただろうとは思うが)/アングロサクソン的個人主義・自由主義の普遍的絶対を踏まえるアングロサクソン・リベラリズムが、トランプ政権のありようとも強く関連して今改めて強い反省を迫られているが、私はこれをエマニュエル・トッド氏の「社会人類学的」知見を参考にそういう検討を行おうとしているが、「社会人類学」とかを持ってくる以前にも、いま「1980年代に起こった新自由主義の容赦ない再検討」という形なら十分に可能なはずで、この朝日新聞の12月19日号の新自由主義批判は、たいへんに具体的で、前向きだと思うし、有効だとも思う。どうぞ急遽ご覧ください。なお同じく11頁に掲載している朝日新聞社説の、人類が公平に医療をうけられるように、という主張は、現今まだ支配的な「超個人主義・超自由主義」を解体しなければ不可能でしょうな。さしあたり、サッチャー批判とレーガン批判でしょうね。この両者が新自由主義の旗手だった。