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2025-10-14 13:05:00
トッド理論の基本になっている国民的「家族の型」は、ずばり、次のようなものだ。トッド氏『人類史入門』19頁の「トッドの家族類型」一覧表をもとにしている。「絶対核家族」。「子供は成人後、親元を離れ、結婚後、独立した世帯を持つ。遺産相続は親の遺言で決定。親子関係は自由で、兄弟間の平等に無関心。英米など。」「平等主義核家族」。「英米型と同様に、子供は結婚後、独立した世帯を持つが、相続は子供たちの間で平等に男女差別なく分け合う。フランス北部、パリ盆地、スペイン、イタリア南部など。」「直系家族」。「通常は男子長子が結婚後も親と同居し、すべてを相続。親子関係は権威主義的(親の権威に従う)で、兄弟間は不平等。日本、ドイツ、フランス南西部、スウェーデン、ノルウェー、韓国など。」「共同体家族」。「男子が全員、結婚後も親と同居し、家族が一つの巨大な『共同体』となる。相続は兄弟間では平等で、親子関係は権威主義的。」「外婚制共同体家族」。「イトコ婚を認めない共同体家族。中国、ロシア、北インド、フィンランド、ブルガリア、イタリア南部のトスカーナ地方など。」「内婚制共同体家族」。「イトコ婚を奨励する共同体家族。アラブ地域、トルコ、イランなど。」