インフォメーション
2025-09-25 06:24:00
すでに9/20にここに書いたとおり、私は今、フランス人の社会学者、エマニュエル・トッド氏のたいへん人類史的な思想を知ろうとしている。目下の得体のしれない世界情勢を理解する手掛かりになる思想として。/9/20にここで、私の尊敬すべき後輩から、トット氏の著作6冊を急送されたと書いた。「わかりやすい切り口で述べられているが、たいへんに難解な思想」と思った。/もう少し読んでみたくて、身近にある図書館で、トッド氏の著作の「在庫」を調べた。(図書館名は伏せておこう。これはある意味でその図書館の「プライバシー」であろうから。ただ、その図書館での分類番号を記しておく。皆さんが、しかるべき図書館で、この分類番号で「蔵書検索」をなされば、たいていはそこに所在しているはず。ごらんのように皆、「社会学」に属する。なおご存じだと思うが、いま日本中のたいていの図書館の蔵書は、ネットでその図書館のホームページに入り、著者名を示して蔵書検索をすると、ゾロっと出てくる。その何十冊かの図書名リストをプリンターで印刷すればよろしい。それを手元のあなたのパソコンでやればいいのだ。)この図書館は21冊のトッド氏著を所蔵している。(ちなみに国立国会図書館では272冊ある、と示されている。)私はその目録から下記3冊を選び、借り出した。2週間借用できる。/1 エマニュエル・トッド著、堀 茂樹訳、『我々はどこから来て、今どこにいるのか?』、文芸春秋、2022年刊行。上下の2冊本。定価各2200円プラス消費税。図書館の分類番号は、361.4 To17 1と2. 上巻は、副題『アングロサクソンがなぜ覇権を握ったか』、下巻は副題『民主主義の野蛮な起源』。//2 エマニュエル・トッド、片山杜秀、佐藤 優共著、『トッド人類史入門 西洋の没落』文芸春秋(新書)、2023年刊行。定価850円プラス消費税。図書館の分類番号 362 To17。//この『我々はどこから来て、今どこにいるのか?』は、エマニュエル・トッド氏が66歳でフランス人口研究所を退職したときに原著をフランスで出版したもので、トッド氏の一生の仕事を2017年に一冊にまとめたもの、だそうで、佐藤 優氏は、トッド思想は真正面から取り組んでよいものだが、(佐藤氏にとってすら)大変に難解な本であるので、いうなれば日本の読者が読んですぐにわかる手引きが必要だと思ったそうで、それが『トッド人類学入門』であると。私は『トッド人類学入門』を1日で読み終えた。なるほど。これから2週間かけて丁寧に『我々はどこから来て、今どこにいるのか?』を読もうと思う。諸論点の中でもうすこし確かめてみたい個所は、後輩からりもらった6冊の本を読む。