インフォメーション

2016-09-13 21:19:00
9月13日・火曜日 日本ハム、対オリックス。札幌ドーム。4対2で勝つ。投手は大谷ほか。今日のヒーローは中島卓也選手。勝ち越し点を挙げた。★ 今日ソフトバンクは、雨天でノーゲーム。★ こうやって日本ハムがね順調に勝って行ってくれると、安心だ。もうすっかり秋だなあ。
2016-09-13 11:51:00
こんな話題の立て方は、とんでもない、とお思いになるかもしれません。この原稿は前回の「和文と英文」の続きとして書いており、丸谷才一『文章読本』を話題に出したから、いきおい丸谷さんが「文章」をなんだと思っておられるかをまず手際よくご紹介するという段取りになるんでしょうが、正直のところそれが不可能なのです。これは間違いなく文章を論じている本ですが、その癖、文章をどう定義しているかなどという「簡潔」な思考では処理できないのです。各章の見出しだけ示していったら、いくらかご参考になるだろうか。1. 小説家と日本語、2. 名文を読め、3. ちょっと気取って書け、4. 達意といふこと、5. 新しい和漢混淆文、6. 言葉の綾、  7. 言葉のゆかり、 8. イメージと論理、 9. 文体とレトリック、 10 結構と脈絡、 11. 目と耳と頭に訴へる、 12. 現代文の条件。★ そうです。この本は全文旧かなづかいで書かれています。筆者がその方が表現力があると考えているのでしょう。筆者にとって現代日本文は、完成度の劣る文章なのです。★ 9、10、12章あたりが、筆者のいう文章というテーマにもっとも近いものかとお思いになるでしょう。じつは私もそう思ったのですが、しかし実際に9,10,12章をどんなにひねくっても、これはとても文章の定義などではありません。もちろん無関係ではない。★もっとも文章の定義に接近しているのが、12の結びで、そこでは石川淳の作品を引用しつつ、文章を「習字」に例えている。「内容がわからなくて、習字がありうるのか」と喝破しているのです。ついに文章はもっとも広々とした場に置かれることになった。ごもっとも。まあ暇なら読んでください。
2016-09-13 11:17:00
この「インフォメーション」で「古典の読解」と『徒然草』を読むという企画を開始したら、ある方からメールがあって、ご自分も『徒然草』を読んでみるが、それと並行して、「英文の読解」の再学習をしてみたいと書いてありました。★ 私はこのメールをみて、はたと思いがけない問題に出会いました。和文古典の読解と、英文の読解と対比しますと、多くの参考書が暗黙に、本によっては「はっきりと」、「読解」とは「(日本語の)現代文に直すこと」だとするわけです。そうしますと、古典和文の読解、英文の読解、どちらも、「単語」、「文法」のさらに上に、「文章の組み立て」という課題があり、この「文章の組み立て」は古典和文と英文では、違うのだろうか、その反対に、かなり共通のものがあるのだろうか、という問題があり、さらにその外側に、いったい現代の日本語の文章の場合の「文章の組み立て」は、どのような原理に従ってどのように行われているのか、またそのようなことに真実に国民的合意があるのだろうか、という問題に出会います。★ 英文側はこの問いに対して、それなりに応えるルールをもっていると思います。しかし古典和文の側、現代日本語の文章の側はどうだろうか。私はこの答えがわかりませんでした。そこでぴたりと発言を停止したのです。★ 私の疑問に非常によく応えてくれたのは、丸谷才一『文章読本』中央公論社、1977年でした。9月初旬、ずっとこの本を読んでおりました。いずれ要点なりとご披露する機会があるとは思います。驚天動地の結論が導かれています。すくなくとも私のような素人には、驚天動地でした。
2016-09-13 10:29:00
9月13日・火曜日 今日の時事通信によると、厚生省は最低賃金を2016年10月から、1時間あたり823円に揚げるということである。これは昨年比+25円である由。★ 失業保険給付金のほうも、最低賃金の値上げに応じて100-200円(一日あたり)揚げるという。これは2017年1月からだという。★ どうぞ職を探される際に、参考になさってください。★ 最近ブログをみていると、むかしは考えもしなかった悲惨な話に満ちている。この「お知らせ欄」で以前、公務員の非正規雇用の話題に触れたことがあった。★ 非正規公務員がいまや公務員の例外ではなくて、図書館司書のような専門性もあり、キャリアも必要そうな勤務先ですら、3分の1もの人々が、せいぜいが5年間で雇止めになるような地位に置かれているという記事がのっていた。年収200万円ぐらいのもので、昇給などあるかなしか、ボーナスなどはつかない、5年でほっぼり出されたらそのあとどうしたらいいのか。こういう職は世間の聞こえはいいから、本人が自分のことを吹聴しない限り、勤務中は「立派な公務員」と世間はみている。専門性とキャリアは残っているから、他の市にでも移動すれば、また数年の地位を得られるかもしれない。なんともひどい話だ。★ 私に世の中を変える力はない。だからこの程度しか申し上げられない。どうですか。札幌市に移動して、私の月2万円のアパートに住んで、数年間同様の役職にアピールしませんか。その間カネをためて老後に備え、他方でゆったりとした北海道観光をなるべく安上がりに行うのを、思い出にしませんか。★ ご協力します。
2016-09-11 19:11:00
小西甚一『古文の読解』第1章「むかしの暮らし」・「きもの(女性)」。原文の「きものをどう着るか」を数回に分けて載せる。今日は平安時代の「女性編」。絵がないと面白くないが、適当な挿絵を参照するか、あるいは単にご想像ください。★ 小西さんの説明は、今の女性の和装が「小袖」であるのに対して、当時の女性が「広袖」だったと、まず袖を強調する。「小袖」の場合には、袂の下部が場合によってはものでも入れられるように閉じている(もっともふつうはものはいれない)のに、「広袖」は袂の下部に何もいれようがないオープン構造になるわけで、まことに寒々とする。★ 当時の女性は、まず「下袴」(ブルーマー)を穿き、その上に「表袴」(裾を引きずるようなスカート)を身に着ける。下着(ないしは長襦袢)に当たるものが「単衣」(ひとえ)。その「単衣」を着る。その上に「うちぎ」という、裾を引きずるような衣類を何枚も身に着ける(この「うちぎ」の色の重ね方がおしゃれの要点だそうだ)。一番上になる「うちぎ」が「表着(おもてぎ)」で、「表着」が外から全面的に見える部面ということになる。これが普段の服装。正装の場合には、さらにこの上に、「唐衣(からころも)」を着、「裳(も)」というものを穿く。★ このようにきんきらきんになってしまうと、遠くからちょっと見たくらいでは誰が誰やら区別がつくまい。どうせ顔は扇などで隠してしまうし。★ 相手の人を見るには、「文のやりとり」、「和歌のやりとり」で察するしかない。★ わがアイランドコーポで、見ず知らずの顧客を「察する」には「メールのやり取り」で行うわけで、単調な証明書類などよりよほど正確にそのお方のお人柄がわかります。