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2025-10-24 09:27:00
ウクライナ戦争の和平問題で、いまミンスク合意(2014年)がこと改めて話題になるのは、どういうことか。3年も前の、ウクライナ戦争開戦直前のころの、古いネット配信に行き当たって、読んだ。ご一読されたい。/2022年2月18日、文化放送配信。「ウクライナ情勢、解決の鍵を握る"ミンスク合意"を佐藤 優が解説」。くわしくはこの配信記事を見てください。/2022年当時、NATOは勢力をポーランドに集め、ロシアはベラルーシに勢力を集めて、まさにウクライナに起ころうとしている「戦乱」に対処すべく対峙していた。ウクライナの新しい大統領であるゼレンスキー氏が、2014年に締結された「ミンスク合意」(紛争停戦の上、ドネツク州等のロシア人住民自治勢力に、自治政府樹立に入ることを認める内容)というのはウクライナ前大統領が署名していたが、「現在のウクライナ国民としては、だれだかわからない人の署名による、この合意は認めがたい」として、ドネツク州にドローン武器などを飛ばして現地ロシア住民自治勢力を制圧し始めた。これに対してロシア軍が戦闘に加わり、現在のウクライナ戦争が開始されたのである。ゼレンスキー大統領は、以前にロシア側の手にわたっていたセバストポリもこの機会に「奪回」しようとした。/さて、プーチン氏が、ドネツクを確保することを条件に停戦に合意するという内意をトランプに伝え、トランプ氏がゼレンスキー氏をホワイトハウスに呼んで、ドネツクを渡すという条件で即時停戦をしたらどうだと持ち掛けたのは、いま泥沼化したウクライナ戦争を「停戦」する提案として、開戦時の「ミンスク合意」対処当時のいきさつを考えれば、そう意想外の提案内容とは思えない。返しがあるとすれば、ドネツクに現地住民の自治政府樹立を次の懸案にするのかと確かめるぐらいだろう。/どのみち「停戦」しても、すべて収まるはずがない。しかしとにかく停戦することではなかろうか。