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2025-10-04 16:15:00
参政党が日本での移民問題を参院選の最大の話題にして、集中的な高度当選率を挙げ、最近の自民党の新総裁選では、日本での移民問題を最大の争点にした。それにしてもそれに先立つ10年間、日本のジャーナリズムの話題として、さほど注目されてはいなかったはず。ただ、コロナ時代に直接つながる自公・安部政権下では、いわゆるアベノミクスという政治・経済政策の中で、事実上、非常に画期的な移民拡大政策がとられていたことは誰もが知っている通り。「技能研修生」制度が多数の部門にわたって拡大された。しかし安部内閣は、これを日本の移民問題として真正面から国民的議論にすることは、極力回避していた。米国にトランプ大統領の政治・経済出現し、2025年に第2期トランプ政権が開始されるに及んで、先進国における一国の国民政治・経済の中で、外国人移民がどのような問題をもつかという「危機的・緊急的」問題が「世界化」することになった。(欧州ではすでにいくつかの先進国で危機的・緊急的問題となっていたのに。)我が国に2025年に巻き起こされた政争は、世界の先進諸国に軒並みに起こっていることであり、当然に国際的・かつ国内的に、真正面から議論すべきことである。最近文春オンラインに提起された会談「激論!日本人ファーストを問う。それは日本人の心の叫び゜びか、それとも排外主義か」は、白眉の内容である。私はさっき近くのコンビニに行って、文芸春秋10月号を買ってきた。その94-103頁に、『激論!日本人ファーストを問う』が掲載されている。安藤裕、毛受敏浩。堀 茂樹という三者の対談だ。ここに今日本国民が、論争を出発させるべき日本の移民問題の論争の構図がくっきりと示されている。自民党の新総裁は決まったようだが、総裁選での移民論争は内容の空虚なものであった。新総裁は、この「激論」をどう思うか、早急に政治的態度を明瞭にされよ。かつ、アベノミクスでの「日本の移民政策総括」をまずまじめに実行されよ。それが出発点だろう。