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2025-08-19 16:35:00
8/19 TBS CROSS DIC with BLOOMBERG 配信。【コラム】ウオーシュ氏の金利論、【おとぎ話】同然の幻想-ダドリー。//現在の米国FRBの通貨政策を理解するためにはたいへんに貴重な配信である。現在米国市中の短期金利がひっ迫しているから急遽下げよというのが大統領トランプ氏のFRBに対する要求。FRB議長パウエル氏はその要求に応じていない。トランプ氏は自分の息のかかった理事をFRBに送り込もうとしている。ここで話題になっているウオーシュ氏というのは前FRB理事で今回送り込まれた人物だ。そのウオーシュ氏は「金利論」を発表してトランプ氏の主張を合理化しようとした。ここに配信されている文章はこのウオーシュ氏の金利論を批判する金利論で、前FBR理事であったダドリー氏のものとなっている。FRBの金利操作が現在どういう体制的意味を持っているのかという事を、2008年に設定された・現在も有効な・「FRBの経済恐慌回避体制」を前提にして具体的に説明している。これはFRB議長パウエル氏が述べたと仮定してもおかしくない文章だ。なにしろウオーシュ氏という玄人の提言なのでやはり玄人による反論が必要と考えたのだろう。この配信の貴重な内容は提示するところが大きい。どうぞ丁寧にご覧下さい。//FRBがこういう体制をとっていることと無関係に日本やEUの通貨当局と政府がありうるとは思えない。//この配信はツイートなしになっていた。あなたのご興味が無ければそれでもよい。通貨当局に任せておかれればよい。//ただ一言。トランプ氏は米国仮想通貨元年と呼号してすでにいくつかの法律をきめたりしているが、ドルと言う通貨をドル建てステーブルコインを仲介にして仮想通貨(暗号通貨)と結びつけるという作戦が、FRBの体制からの関与なしに行われるなどという事があるとすれば、トランプ所期のありようとはぜんぜん様相を異にする世にも不思議な状況を生むのではなかろうか。//なお、現在のドル体制を考える背景として、第2次大戦後の国際通貨にかかわる、世界経済の基本的動向と、歴史的通貨体制の回顧・把握が有意義と思うが、そのための手ごろな参考記事が、文春オンライン・中野剛志論述として要点が公開されている。ご参照あれ。中野剛志『基準通貨ドルの落日』文春新書より。「世界を震撼させているトランプ関税。通貨や貿易が『武器』になる国際経済の冷徹な現実」。